現在、契約社員やパート社員として働いている方は、多くいらっしゃるでしょう。
そのような方は、契約終了というのが不安に感じることがあると思います。
やはり、できるだけ安定して働きたいという気持ちは多くの方がお持ちでしょう。
そこで今回は、労働契約法の改正によって注目されている、無期雇用についてご紹介します。
目次
■無期雇用は平成30年4月から無期雇用転換の影響
まず初めに、労働契約法というものについて解説します。
・労働契約法とは?
労働契約法とは、人を雇用する際に、労働者と使用者の間で結ばれる労働契約についての基本的なルールを決めた法律になります。
この法律と関係が深い方としては、契約社員、パート社員といったような有期の労働契約で働く方です。
・無期労働契約と有期労働契約
有期労働契約とは、契約社員、パート社員といったような使用者と労働者の間であらかじめ契約期間が決められている雇用契約のことです。
無期労働契約とは、契約期間が決められておらず、1年ごとや3年ごとなどに契約を更新する必要がありません。
・労働契約法が制定された背景
労働契約法が制定された背景としては、契約社員やパート社員といったように職業形態が耐用化してきたことに伴って、労働条件が個別に決定・変更されることが増え、問題が増加したことに要因があります。
・労働契約法の改正
ここまで、ご紹介してきた労働契約法ですが、実は2012年8月10日に改正されました。
改正された労働契約法の内容としては、
- 無期労働契約への転換
- 雇止め法理の方文化
- 不合理な労働条件の禁止
があります。
この中で今最も注目されているのが、無期労働契約への転換です。
これは、同一の使用者と労働者の間で有期労働契約が繰り返して更新されて、5年を超えた場合には、労働者が申込むことで、無期労働契約に転換できるということです。
この労働契約は2013年4月1日からが対象となりますので、最短で2018年4月1日から無期労働契約への転換が可能になっているのです。
そのため、今注目が集まっているのです。
■無期雇用の働き方
ここまで、労働契約法や無期労働契約、有期労働契約についてご紹介しました。
それでは、無期労働契約になるとどのような違いが起きるのでしょうか?
・選択肢が増える
現在では、家庭の事情なども考慮した働き方を求めている方が多くいらっしゃるでしょう。
そのため、実際に全員が「無期労働契約が良い!」や「有期労働契約が良い!」といったようにはならないでしょう。
しかし、労働契約法の改正によって、選択肢が増えます。
これは労働者側からすると、大きなメリットになると思います。
・雇用の安定
無期雇用になることで、有期雇用のように契約更新をする必要がなくなります。
そのため、長期的にその職場で働くことが可能になります。
それは、安定にもつながるでしょう。
・収入の安定
有期雇用の場合は、時間給の場合が多いですが、無期雇用の場合は基本的に月給になります。
そのため、有期雇用の場合よりも、安定した収入を期待できます。
■正社員になれる可能性
無期雇用=正社員ではありませんが、無期雇用への転換が推し進められている流れの中で、非正規従業員を正社員化する動きもみられています。
確実に正社員に慣れるというわけではありませんが、非正規従業員を正社員化している実例もあることは、知っておいた方が良いでしょう。
■まとめ
この記事では、労働契約法の改正によって注目されている、無期雇用についてご紹介しました。
働くということは、生活する上で非常に重要なことです。
それだけ重要なことですから、働き方について様々なことを考えておくと良いでしょう。
是非、この記事をこれからの働き方を考える際に生かしてください。