皆さんの中には、「無期雇用」に関して強い関心を抱かれている人もいるでしょう。
新しい働き方が生まれるということは、自分に合った働き方ができる可能性が高まることを意味します。
働き方を変えることで、人生が大きく変わるかもしれませんよ。
ところで、皆さんはどうすれば「無期雇用」で働けるかご存知ですか?
働き方にばかり興味を抱いていても、働けるわけではありません。
しっかりと、「どうすれば働けるようになるのか」について調べておくようにしてください。
今回は、そのような方々に向けて、無期雇用で働く方法についてお伝えします。
【労働契約法の改正】
2013年に労働契約法が改正されたことをご存知でしょうか?
ご存じではなかった方に向けて説明すると、有期契約労働者の法的な地位を安定させることを目的に、その改正が行われたのです。
それまで有期契約労働者は、「有期契約を結んでいる」という理由で雇止めされてしまうことも少なからずありました。
このままでは有期契約労働者の人はいつまでも不安定な環境で働き続けなければなりません。
それをなくすためにも、労働契約法が改定されたのです。
この労働契約法の改定によって、新しい働き方が認められるようになりました。
それが「無期雇用」です。
では、どうすれば「無期雇用」として働けるのかを見ていきましょう。
【有期契約労働者の無期雇用転換】
「無期雇用」として働くためには、以下の条件を満たしている必要があります。
・1つの会社に2013年から数えて、通算5年以上勤務している
・労働者が無期雇用転換を申し込む
以上の条件を満たしていれば、現在の有期契約が終了した翌日から、無期雇用契約労働者として働く事ができるのです。
労働者が行った、無期雇用転換の申し込みを企業は拒否することはできません。
そのため、申し込んだ時点で、無期労働契約が締結されます。
ただ、実際に転換されるのは、上記にあるように、現在の有期契約が終了した翌日からです。
しっかりとこのことを覚えておいてください。
「無期労働契約」ではありますが、「終身雇用契約」ではありません。
場合によっては、無期契約を解約されてしまう場合もあるでしょう。
ただし、それには客観的かつ、合理的な理由があり、社会通念上で相当するものと認められるような理由が必要です。
もし、そのような状況が認められないような場合は、その解雇通告は無効になります。
自分の身を守るためにも、このようなことも覚えておいてください。
【派遣社員の無期雇用転換】
皆さんの中には、派遣社員として働かれている人もいるでしょう。
派遣社員も有期契約であるため、無期雇用転換することは可能です。
ただ、派遣社員の方の場合、他の有期契約の方とはいくつか異なる点があります。
1つ目は、契約を更新して3年以上就業していれば、2018年4月1日から無期雇用の申請ができること。
2つ目は、申込先が派遣会社であることです。
有期契約の派遣社員では、1つの企業に働ける期間の上限が3年と決まっていました。
無期雇用転換をし、無期雇用契約派遣社員となれば、企業と派遣社員が望む期間、勤務し続けることができます。
派遣社員として勤務されていて、無期雇用に興味のある人は、派遣会社の人に相談してみてはいかがでしょうか。
今回は、「無期雇用」に関心を抱かれている人に向けて、どうすれば働けるようになるのかをご紹介しました。
「無期雇用」と一口に言ってもその働き方は多種多様です。
企業によって、受け入れる態勢も異なります。
まずは勤務先の人に「無期雇用」について相談してみましょう。
そこから、自分がどのように働いていくかを決めてみてはいかがでしょうか。
これを機に、無期雇用転換をしてみませんか。