派遣社員として働く予定のある方や、派遣社員として働くことをお考えの方の中には、面接について不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、派遣における面接についてご説明します。
□派遣の面接とは?
派遣においては、紹介予定派遣の場合を除いて、就業先企業が前もって面接を行うことは禁じられています。
そのため、派遣では事前に面接が行われることはありません。
ただし、採用に関する判断を伴わない「顔合わせ」であれば行えます。
顔合わせでは業務内容や職場の雰囲気を確認し、会社見学を行うケースもあります。
顔合わせ、正しくは「事業者訪問」という名称で、企業によっては「職場見学」とも呼ばれています。
顔合わせの目的としては、派遣社員が業務内容や職場の雰囲気を確認すること以外にも、自己紹介や職歴・スキルの確認を行ったりすることがあります。また、質疑応答も行われます。
不明な点や不安な点があれば、この段階で質問しておき、後々問題が発生しないようにしましょう。
派遣社員はこれから働く職場の雰囲気や業務内容を実際に見て確認でき、企業はこれから働いてくれる人がどのような人物であるかを知れるため、就業前に顔合わせをしておくと安心できますね。
派遣においては、事前に面接を行うことが禁止されていると述べましたが、その理由は派遣社員を雇用しているのは派遣会社であり、就業先企業ではないからです。
雇用元ではない就業先企業が、前もって派遣社員をつきとめたり選りすぐりをしたりすることは、法律で禁止されています。
つまり、派遣社員の派遣先を決定するのは就業先企業ではなく、派遣会社であるということです。
また、面接以外にも派遣先企業が履歴書の提出を指示したり、就業者を年齢や性別でふるいにかけたり、適性検査をしたりすることも禁止されています。
名目上は面接となっていても、採用の可否を判断する面接が行われることはないため、顔合わせの意味合いが強いと考えて良いでしょう。
□面接で気を付けるべきポイントとは?
顔合わせの意味合いが強い面接とは言っても、気を付けるべきポイントはあります。
ここでは、気を付けるべきポイントを2つご紹介します。
1つ目は、服装・身だしなみです。
派遣だからといって、だらしない服装ではいけません。
身だしなみを整え、清潔感のある見た目にすることを意識しましょう。
服装について特に指定が無ければ、スーツで行くと良いでしょう。
オフィスカジュアルで行く場合でも、ラフな格好は避けましょう。
ジャケットを着用するのがおすすめです。
また、明るすぎる髪色や派手なメイク・ネイルもいけません。
シワだらけの服はだらしない印象を与えてしまうため、アイロンをかけておきましょう。
2つ目は、コミュニケーションです。
気持ちの良いコミュニケーションができるように大きな声でハキハキと喋り、明るい表情を心がけましょう。
敬語を正しく使い、相手に失礼のないように気を付けましょう。
目を見て話し、会話を返事だけで終わらせず、適度に膨らませることも大事ですね。
コミュニケーションに関しては、当たり前のマナーが当たり前にできるよう徹底しましょう。
多少スキルが低くても、コミュニケーション能力が高ければカバーできる場面もたくさんあります。
面接・顔合わせを控えている方は、日ごろからコミュニケーションに気を遣うようにすると良いですね。
□まとめ
今回は、派遣における面接についてご説明しました。
派遣では就業先企業が事前面接を行うことは禁止されているため、面接と言うよりも顔合わせと言った方が正しいかもしれません。
面接や顔合わせを行う際は、身だしなみやマナーに気を付けて良い印象を与えられると良いですね。