2018年4月1日から無期雇用契約労働者として働ける人が出てきました。
皆さんの中にも、無期雇用契約を結べる人がいるのではないでしょうか。
ただ、いまだその数は少なく、実態がわかりませんよね。
「興味あるけれど、何もわからないのに働き方を変えるのは…」
今回は、そのような方々に向けて、無期雇用契約における労働者の働き方をご紹介します。
この記事を参考に、自分に合った働き方を見つけませんか。
【無期雇用契約について】
2012年4月1日に労働契約法が改正されました。
その改正の目的は、有期労働者の保護です。
有期労働者はそれまで正規労働者と比べて、法的な地位が安定していませんでした。
例えば、有期労働者というだけで雇止めにされてしまうようなこともあったのです。
それでは有期労働者にとって不利な環境で働き続けなければならなくなってしまいます。
このような状況をなくすためにも、労働契約法が改正されたのです。
また、それによって、新しい働き方が誕生しました。
それが「無期雇用」です。
1つの企業に、2013年4月1日から数えて、通算5年以上経過した労働者は申請をすることで、その時の有期契約が終了した翌日から無期雇用契約のもとに働く事ができるようになりました。
誰でも無期雇用で働けるわけではないこと、スグに無期雇用契約のもとに働けるわけではないことを覚えておいてください。
【無期雇用契約労働者のメリット】
無期雇用契約労働者になることで、企業によっては次のような条件で働く事ができるようになるそうです。
・賃金が月給制に
派遣社員は時給換算で給与が支払われていました。
無期雇用契約労働者になると、それが月給で支払われることがあるそうです。
そのような企業を探したい方は、各社の募集要項を確認してみましょう。
無期雇用契約労働者の平均的な月給は20~22万円だそうです。
会社によって賞与をもらえることもあります。
安定した収入が欲しい方は、そのような会社を探してみてはいかがでしょうか。
・福利厚生が受けられる
無期雇用契約労働者に福利厚生を設けている企業もあります。
各種手当やその会社独自のサービスなど、通常の派遣社員では受けられない様々なサービスを受けられるのです。
それらが受けられるだけでも会社選びの基準が変わってきますよね。
無期雇用契約で働きたい人は、しっかりと各社の募集要項を確認するようにしてください。
【無期雇用契約労働者が注意すること】
有期契約労働者から無期雇用契約労働者になることで、様々な条件が変わります。
労働者にとって嬉しいこともありますが、注意しなければならないこともあるため、それらを見ていきましょう。
・昇給しにくい
無期雇用契約労働者になれば、賃金が月給で支払われることもあります。
安定した収入が得られるのは嬉しいかもしれませんが、昇給しにくくもあるのです。
正規労働者であれば職場を異動して、様々な能力を身に着けることで昇給できます。
しかし、無期雇用契約労働者は1つの職場に居続けることが想定されるのです。
多少の昇給は期待できても、正規労働者程ではないでしょう。
もしかしたら、時給換算されていた有期契約労働者の頃の方が稼げる人もいるかもしれません。
自分は給与面で何を望むのかを考えておいてください。
今回は、無期雇用契約労働者の働き方についてご説明しました。
無期雇用契約労働者に対する制度、環境はほとんど整っていません。
そのため、企業の無期雇用契約労働者に対する姿勢が注目されているのです。
今は無期雇用契約労働者として働いている人が少なく、興味があっても、動けない人も多いことでしょう。
無期雇用に関することを調べることはもちろん、社会の状況もしっかり見て、理想の働き方ができるようにしませんか。