派遣業を検討中の皆さん、無期雇用についてご存知でしょうか。
派遣業の無期雇用には、登録制にはない様々なメリットがあります。
有給消化が可能である点もその1つでしょう。
派遣業で、有給が取得可能であることをご存知なかった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、無期雇用の派遣の有給消化についてご紹介します。
□派遣社員の有給について
まずは、無期雇用の派遣社員の有給消化について解説します。
取得できる有給について、そしてその方法を確認しましょう。
年次有給休暇とは、労働基準法で定められている労働者の権利の一つで、雇用形態に関わらず全ての労働者が取得可能なものです。
従業員を抱える企業は、これらの法律に違反すると罰金や罰則を与えられます。
このように、有給は労働者を守るための法律によって確保されているものと言えるでしょう。
それでは有給を取得するためには、どのような条件が存在するのでしょうか。
1つ目は入社した日から6ヶ月以上の月日が経っていること、2つ目は出勤日の合計日数が算定期間の8割以上であることです。
また、パートタイムで働いていて、有給を取得するにはさらに条件があります。
それは、働くのが1週間のうち4日以下か30時間未満、あるいは年間の労働日数が48日から216日の範囲内であることです。
パートタイマーの方は、ご自身がこれらの基準をクリアしているかを確認してみてくださいね。
続いては派遣社員が有給を取得する際の流れを確認しましょう。
まずは、自身が所属している派遣会社に年次有給休暇を取得したいことを伝えます。
そうすると、その報告を受けた派遣会社が、その旨を有給取得希望者が働いている派遣先に通達します。
次に、有給を取得したい労働者は、自身の派遣先の企業と有給を取得する日程調整を行い、それらが終わって日程が確定すれば、有給取得となります。
以上、一般的な派遣社員の有給取得の方法となりますが、勤めている派遣会社によって細かい部分が異なるため、必ず各自で確認するようにしましょう。
□有給消化時の注意点について
派遣社員が有給消化する時には、押さえておきたい注意点がいくつかあります。
これらを押さえてスムーズに有給を取得してくださいね。
*事前に報告する
有給を取得する時には、できるだけ早期にその旨を会社に伝えましょう。
会社にも都合があるので、早めに伝えておけばお互い気持ちよく対応できます。
また、チームで業務にあたっている時には、チーム内でのコミュニケーションも重要になります。
具体的な有給の日程や、有給期間中の連絡方法などを事前に共有しておくことで、トラブルを未然に防げます。
有給の理由を伝える必要はありませんが、これらの配慮をしておくことで有給消化後もスムーズに業務に戻れるでしょう。
*必要なデータの共有について
チームで業務にあたっている場合はもちろん、個人で作業をしている場合でも、自分が有給をとっている間に、誰かがあなたが扱っている情報を確認する必要があります。
しかし、その情報へのアクセス権があなたにしかなければ、業務に支障をきたしてしまうでしょう。
そのため、あらかじめ必要なデータや書類を共有しておき、こういった事態を未然に防ぐと良いでしょう。
*有給中の連絡手段について
有給期間中も、会社側からの連絡に対応できるようにしましょう。
基本的に連絡は来ないはずですが、緊急の時には連絡がつくようにしておくことが大事です。
□まとめ
今回は、無期雇用の派遣社員の有給取得に関してご紹介しました。
これらの注意事項を確認して、スムーズに有給を消化するようにしてくださいね。
有給の他にも、派遣業に関するご不明点等ございましたら、お気軽に当社までご連絡ください。