「派遣として働きたいけど、どれくらいの期間働けるのかな。」
「契約が終了される際には連絡されるのか心配。」
派遣の仕事を検討している方で、契約期間について気になっている方はいませんか。
あらかじめどれくらいの期間雇用されるのか知っておきたいですよね。
今回は、契約期間や終了時の告知方法について解説します。
目次
□派遣の契約期間について
そもそも、派遣社員の定義についてよく知らない方もいらっしゃるかもしれません。
派遣社員とは、就業先と雇用先が異なる労働者のことを言います。
派遣は、契約の期間が決められていることはご存知でしょうか。
2015年に改正された労働者派遣法では、同じ派遣先で働ける上限を3年と設定しています。
この法律の改正では、大きく4つのことが変わったので詳しく解説します。
*契約期間の上限が3年になった
法律が改正されるまでは、専門的な技術を持っている場合に限って契約期間の上限が設定されていない業種が26つありました。
しかし、その業種と一般的な業種に大きな違いがないことと、他の派遣と契約期間が異なることで混乱が生じやすいことを原因に契約期間の上限が3年に統一されました。
*労働者派遣事業が許可制に変更された
以前まで、派遣事業には特定派遣と一般派遣があったことはご存知でしょうか。
その際、許可要件を満たせない派遣先が、特定派遣を名乗って一般派遣を行っているといったケースが多く見られました。
これを解消するために、全ての派遣事業が許可制に変更されたのです。
*雇用安定措置の義務化
派遣の契約期間が切れてから、次の職が見つからないという事例が問題になっていました。
この問題を解消しようと、派遣会社は雇用安定措置を義務付けられました。
雇用安定措置が義務付けられたことによって、契約期限が満了した後でも、次の派遣先に困らない状況を実現できています。
*教育訓練やキャリアコンサルティングの義務化
派遣社員の中には、正社員になりたいと考えている方も多くいらっしゃいます。
しかし、派遣社員として働いているだけでは正社員になるためのスキルが身につかず、採用される機会が少ないことが問題視されていました。
これを解消しようとして、教育訓練とキャリアコンサルティングが義務付けられるようになりました。
□契約終了の際について
契約が終了される際、事前に通知されるのか不安に思っている方もいらっしゃるかもしれません。
派遣の雇用が終了される際は、終了する30日前に告知されるようになっています。
これは、労働基準法によって明記されています。
30日前に派遣の契約が終了するとわかったら、次の職場を探すために行動する必要がありますよね。
しかし、具体的にどのような行動を取るべきなのかわからない方もいらっしゃるでしょう。
そのような方は、下記で解説する2つのポイントを知っておくと良いでしょう。
1つ目のポイントとしては、次の仕事探しに向けてすぐ動き始めることが挙げられます。
すぐに次の派遣先を見つけることは難しいです。
30日の告知より早いうちに、次の職を探せます。
次の仕事が決まるまでの空白期間が短くなるよう、早めに行動することを心がけましょう。
2つ目のポイントとしては、失業手当を受けられることが挙げられます。
働く意思があり、雇用保険の加入といった条件を満たしていれば、失業手当を受けられます。
いざという時に役に立つため、覚えておきましょう。
□まとめ
派遣法では、3年を上限として契約されることは理解していただけたでしょうか。
また、契約が終了する30日前に告知があることも解説しました。
仕事探しはいつからでも可能であり、失業手当が受けられる場合もあるので、契約が終了した後に不安を感じている方は覚えておくと良いでしょう。