「やっぱり働くなら正社員だよね」
皆さんの中にはこのように思われている人もいるでしょう。
確かに正社員で雇用されれば、他の雇用形態にはない良い待遇を得られます。
しかし、明確な違いを知らずに名前だけで決めてしまうと、不満を抱いてしまうことがあるかもしれませんよ。
しっかりとそれぞれの魅力を把握したうえで、自分の働き方を考えましょう。
今回は、工場勤務における正社員と派遣社員の違いについてお伝えします。
・正社員と派遣社員の2つの大きな違い
正社員と派遣社員の違いとして、2つ挙げられます。
1つ目は、雇用期間です。
派遣社員には「契約期間」がありますが、正社員は無期で雇用されます。
契約期間が満了を迎えて、更新の提案がされなければ、別の仕事を探したり、休職期間にしたりしなければなりません。
20代や30代前半であれば、そこまで危機感を覚えないかもしれませんが、年を重ねるにつれて、仕事がなくなる恐怖に何度も襲われてしまうのです。
そのような気持ちを抱いたまま仕事をするのは、想像したくない方も多いのではないでしょうか。
「じゃあ、正社員なら安全なの?」
確実にそうとは言い切れません。
しかしながら派遣社員よりも安定しており、正当な理由もないのに解雇されることはないでしょう。
ただ、時代の流れを見ると、大手企業でも明日がどうなるかわからないのが現実です。
「昨日まで普通に生産していたのに、いきなり生産が止まった。」
このようなこともありえます。
正社員だからと言って油断しないようにしてください。
2つ目は、福利厚生です。
正社員になれば、福利厚生を受けられます。
仕事に集中するための様々なサポートを受けられるかどうかの違いは大きいでしょう。
ただ、派遣社員にも労働者の権利として行使できるものがあります。
それは、社会保険や有休などです。
これらの制度は雇用制度に関係なく、労働者の権利として定められています。
雇用形態に引け目を感じる必要性はありません。
しっかりと権利を行使するようにしましょう。
・正社員と派遣社員の採用の違い
世の中にある求人の中にも、正社員の求人があります。
他の求人と比べれば、当然、採用試験の内容もかなり厳しくなっているのです。
正社員として働いてもらうために、長期間働けるような人を見つけなければなりません。
志望動機について詳しく聞かれたり、一つの話題を掘り下げられたりするでしょう。
勿論、採用されないことも考えられます。
しかし、それに落ち込む必要はありません。
「自分は正社員として働きたい!!」という強い気持ちを持っていれば、採用してくれる会社は必ず現れます。
不採用だからと言って、あなたの事を否定しているわけではありません。
「自分の会社とこの人は合わない」と判断されただけです。
不採用の通知にくじけずに、あなたの熱意に応えてくれる会社を探しましょう。
・正社員と派遣社員の仕事の違い
最初はどちらも同じ仕事をしますが、時が経つにつれて仕事内容が変わってきます。
派遣社員は同じ作業を続けますが、正社員は昇進したり、管理職に就いたりするのです。
管理職になれば、職場の人をまとめる立場に立って、進捗状況を確認したりするなど、肉体労働よりもデスクワークが増えます。
場合によっては肉体労働よりもつらさを感じることもあるでしょう。
その分、やりがいや収入も増えていきます。
将来を見据えて仕事に取り組むようにしましょう。
今回は、工場勤務における正社員と派遣社員の違いについてご説明しました。
正社員は1つの会社で長く働きたい人、派遣社員は色々な職場を体験したい人の働き方です。
名前だけで雇用形態を選んでしまうと、思うような生活ができず、辛い日々が続いてしまうでしょう。
自分が描く理想の生活を明確にしてから、それを支えられる働き方にしませんか。