2018年から本格的に始動する無期雇用。
派遣社員として働かれている方の中には、関心を寄せていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。
「無期」という言葉からは、「いつまでも雇用してもらえる」という印象を抱きますよね。
しかし、それであれば正社員と差がありません。
一体なぜ、「無期雇用」という働き方があるのでしょうか。
今回は、無期雇用派遣における契約終了についてお伝えします。
この記事を参考に、自分はこれからどう働くか考えてみませんか。
【無期雇用における契約終了の可能性】
無期雇用派遣では、契約を終了されることはありません。
しかし、安心するのはやめておきましょう。
なぜなら、契約を解除される可能性があるからです。
無期雇用派遣社員の場合、「無期の契約」で雇用されます。
「無期」の雇用であるため、従来の登録型派遣のように、契約が「終了」することはありません。
だからといって、「終身雇用」ではないのです。
派遣会社の経済状態が悪かったり、不景気による影響を受けたりすれば、契約を解除されてしまいます。
その上、正社員ではないため、解除される可能性も高いです。
もし、その職場に残りたいのであれば、正社員に負けないほどの取り組みを示さなければなりません。
しかし、それも難しいのが現実です。
無期雇用派遣社員は月給で給与が支払われます。
そこで支払われる給与は固定です。
つまり、どんなに頑張っても、どんなに大変な仕事でも給与は変わらないのです。
人によっては、時給によって支払われていた登録型派遣の方が多くの給与を貰えるかもしれません。
無期雇用派遣社員として働こうと考えている方は、場合によっては厳しい環境で働いていく事を知っておいてください。
【無期雇用派遣社員の退職】
未だ実例が少ないため、具体的な数字をあげることはできませんが、現状、退職者は少なくありません。
なぜならば、無期雇用派遣社員は正社員との働き方に差があるからです。
無期雇用派遣という働き方が誕生した理由として、「派遣社員の雇用を安定させる」という目的があります。
確かに、無期で雇用してもらえれば安定した生活ができるでしょう。
しかし、それは正社員ほどではありません。
無期雇用派遣社員と正社員とでは、契約内容、つまり働き方が似通っています。
それなのに無期雇用派遣は給与が上がりにくく、自分で仕事を選べません。
このような環境で働いていれば、自分の現状について疑問を抱かずにはいられませんよね。
無期雇用派遣社員として働いていた方の多くは、正社員に転職しています。
やはり同じような環境で働くのであれば、正社員として働きたいですよね。
無期雇用派遣では、登録型派遣とは違い、フルタイムで勤務しなければなりません。
登録型派遣、無期雇用派遣、正社員。
どれが自分に合っているかをよく考えてから、働き方を決めませんか。
【無期雇用派遣社員として働くなら】
皆さんの中には、「無期雇用派遣社員として働きたい!」と考えている方もいらっしゃるでしょう。
先ほどもお伝えしましたが、無期雇用派遣とは、派遣社員として長い間活躍してくれている人に対して恩を還元する制度です。
派遣社員は勿論、派遣会社も無期雇用について理解をしていないことがあります。
場合によっては、理解したうえで無期雇用派遣社員を生み出さないための施策をする会社も出てくるでしょう。
無期雇用派遣社員として働きたい方は、そのような会社を選ぶのは避けてください。
派遣会社に「無期雇用派遣社員として働きたい」旨を伝えて、相手の反応を見てみてみましょう。
そのようにして自分が働く派遣会社を選びましょう。
今回は、無期雇用派遣における契約終了の可能性についてご説明しました。
「無期」だからといって、油断していると契約が解除されてしまいます。
自分の生き方に合わせて、長い間勤められる働き方を選んでください。
