派遣バイトをしたいと思っている方の中で、派遣バイトを途中で辞められるのかがわからず、なかなか始められない方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、派遣の仕事を辞めたいと思った理由と契約期間内に派遣の仕事は辞められるのか、派遣バイトの辞め方について紹介します。
□派遣の仕事を辞めたいと思った理由をご紹介!
派遣バイトは、派遣会社に登録して単発のお仕事をすることです。
そんな派遣バイトを辞めたいと思った理由を5つ紹介します。
1つ目は、実際の業務と契約内容が違ったという例です。
例えば、欠員により契約にない業務を任されたことや、残業なしと言われていたのに残業をさせられた、といった理由が辞める原因になっています。
このようになっている原因は、派遣元が出した人材と派遣先企業が希望していた人材が食い違ったために起こることや、担当営業が派遣先企業の無理な要望を受け入れたことなど、様々なケースが考えられます。
契約書をしっかりと確認し、契約書に記載されていないような状況になった場合は、なるべく早く派遣会社に相談をお願いします。
2つ目は、お仕事が合わなかったという例です。
派遣の仕事のメリットとして、未経験の仕事をチャレンジできるという点があります。
そのため、色々な派遣先の仕事を見て期待を膨らませてお仕事に挑む方が多いでしょう。
この際に、自分の期待と実際の仕事とのギャップで「このお仕事は自分には合わない」と感じてしまう方もいます。
3つ目は、仕事と時給が見合っていない例です。
同じ派遣先の会社で、違う派遣元から来た社員さんと話をしているうちに、「同じ業務内容にも関わらず、時給が違っている」という状況を把握し、辞めたいと考える方もいらっしゃいます。
また、同じ派遣先で、他の方と比べて自分の方がたくさん業務をこなしていたり、スキルがあったりするのに、給料が変わらなかった場合不満を感じると思います。
この際には、派遣状況を確認した後、自分が置かれている状況を説明し、交渉してみることがおすすめです。
4つ目は、仕事が暇すぎたり忙しすぎたりする例です。
あまりにも仕事が忙しすぎて、お手洗いに行けなかったり、定時に終わらなかったりする場合は辞めたくなってしまいますよね。
逆に、「お仕事がお昼までに終わってしまい、午後にすることがない」といった暇な状態もストレスになります。
忙しすぎる場合はその旨を伝える、暇な場合は職場内で自分のできることを探すなどして対策してみると良いでしょう。
5つ目は、派遣先の人間関係でのトラブルです。
セクハラやパワハラ発言を浴びたり、いじめに遭っていたり、サービス業を断ったらお客様が冷たくなってしまったりと、様々な人間関係のトラブルにより、辞めたくなってしまう方も多いでしょう。
人間関係が原因で辞めたい場合は、その原因となっている人が自分に対してのみ厳しいのか、他の方にも厳しいのかを観察しましょう。
自分に対してのみ厳しい場合は、原因を調べることで、交渉や相談の際に役立ちます。
□契約期間内に派遣バイトを辞められるのかをご紹介!
近年は、学生さんでも派遣バイトで働いている方が多いと思います。
派遣バイトは短期でも長期でも、契約期間が設定されているのが一般的ですよね。
そこで、学生さんだとバイトよりも学業を優先されるために突然辞めたいと思う方もいらっしゃると思います。
そのため、ここからは契約期間内に派遣バイトを辞められるのかについて解説していきます。
まず、結論から言いますと、派遣バイトは契約期間途中であっても辞められます。
これは法律で、すべての労働者に退職の自由が定められているからです。
民法628条では、やむを得ない事情がある際の契約解除が定められています。
そのため、契約期間中の派遣バイトでも辞めることが可能です。
その一方で、その原因が当事者一方の過失によるものだった場合は、相手方に対して損害賠償の責任を負うことになっています。
しかし、実際に損害賠償請求が行われることは滅多にありません。
法律に沿って退職手続きをしていれば、損害賠償請求が来ても、その行為自体が不当なものとされるため安心してくださいね。
他にも、派遣会社によって退職規定が違うことを覚えておきましょう。
派遣バイトは、派遣先企業ではなく派遣元の派遣会社と契約を結びます。
この約束のなかには、働く期間に関する契約も含まれています。
派遣期間の途中で辞めるということは、この契約を破ることになるため、派遣会社によっては、派遣期間中の退職に制限をかけていたり、ペナルティを設けていたりする場合があります。
やむを得ない場合は辞められますが、そうでない場合の契約期間内の退職は、トラブルになる可能性がありますので、避けることがおすすめです。
□派遣バイトの辞め方についてご紹介!
これまで、契約期間内であっても派遣バイトを辞められるのかということに関して解説してきました。
ここからは、派遣バイトの仕事を辞めるための方法を、契約は解消せずに仕事だけを辞める場合と契約自体を解消する場合に分けて紹介していきます。
まず、契約は解消せずに仕事だけを辞める場合です。
派遣バイトは、1日単位の単発の仕事が多いですよね。
お仕事が1日限りの場合は、既に確定しているお仕事を完了させて、それ以降のお仕事の予約を入れないようにしましょう。
この際に、「しばらく派遣会社からのお仕事の紹介は受けられない」という旨を伝えて、またお仕事を再開したいと思ったときに連絡をすれば良いです。
お仕事が1日ではなく、1ヶ月などの場合は、契約期間が終わるまで勤めることが基本です。
しかし、上記でも説明した通り、やむを得ない事情がある場合は、期間途中でも退職の許可がおりる場合があるため、早めに担当者に連絡をすることが大切です。
何度もこのようなことが続くと、会社によってはそれ以降の仕事を割り振ってもらえない可能性もあるため、なるべく決められたお仕事はしっかりとこなすようにしましょう。
次に、派遣会社の登録自体を解消する場合です。
例えば、これから先、派遣バイトを行う予定がない場合や、将来的に派遣社員として就業する予定がない場合などで、個人情報消去のためにも、派遣会社の登録を解消したい方もいるでしょう。
登録の解消方法は、派遣会社によって様々です。
一般的には、以下のような手続きが必要になります。
・電話連絡
・削除の申請書面を提出
・派遣会社のホームページから抹消依頼を申請
特に難しい手順はないため、比較的簡単に解消が行えます。
解消をご希望の際には、契約期間が終了してからの手続きになる点のみ注意しましょう。
他にも、1度登録を解消してしまうと「またお仕事をしたい」と思った際に、再登録をしなければならなくなってしまいます。
派遣会社に登録をしたままでも、大きなデメリットはございませんので、特別な理由がない限りは登録を解消しなくても良いでしょう。
登録を解消する際には、本当に解消して良いのかを考えてから、手続きを行うことがおすすめです。
□まとめ
今回は、派遣の仕事を辞めたいと思った理由と契約期間内に派遣の仕事は辞められるのか、派遣バイトの辞め方について紹介しました。
派遣バイトは契約期間内の場合、やむを得ない場合以外は辞めないことが鉄則です。
そのため、辞めたいと思ったり、諸事情があったりする場合はまず相談してくださいね。