派遣会社に登録している方の年齢の割合をご存知でしょうか。
平均年齢は36歳と言われていますが、中高年ばかりではありません。
36歳以降の方で「年齢的に雇われるか心配だ」と思う方もいるでしょう。
しかし、年齢でなく経験を重視する会社もあるため心配いりません。
今回は、派遣で働く人の年齢の割合について解説します。
目次
□派遣に登録する人の年齢の割合について
派遣会社に登録する人の平均年齢は約36歳と言われています。
しかし、工場で働く高齢者の方の登録により平均年齢が上がっており、女性の登録者は若い方もたくさんいらっしゃいます。
平均では分からない、実際の年齢の割合について以下で説明します。
*20代の5人に1人は派遣社員
派遣会社に登録している人の割合は、24歳未満が全体の5パーセントほどですが、25歳以上になると15パーセントほどになります。
これは社会人を3年ほど経験して退職した人や、結婚後に退職した人が登録していることが理由です。
また、30代後半の人も15パーセントほどを占めています。
20代で登録している人が、どれだけ多いか分かりますよね。
*20代女性のほとんどは社会人未経験
派遣会社に登録する20代の女性は、社会人の経験のない方がほとんどです。
社会人を1年以上経験しておくと経験者とみなされるため、雇われやすくなります。
1年を超えていない社会人経験は、未経験とみなされる場合も多いため注意しましょう。
ただし未経験の方でも、長期的な雇用を見越して採用されることも十分にあります。
*正社員と派遣社員の給料は変わらない
未経験の方が、長期派遣で事務として働いている場合の平均の月給は約23万円と言われています。
これは、正社員で働いた場合とあまり変わりません。
□年齢に関する法律について
派遣に関する法律では派遣元事業主が「若年者のみしか雇わない」といった年齢制限を行うことは禁じられています。
また年齢制限に限らず、派遣スタッフが特定されるような行為もNGです。
このような法律が存在する理由は若年者の方が雇われやすい傾向にあるためですが、それでも若年者が優遇されているのが実情です。
例えば、「20代歓迎」「若者が主役になれます」と謳っている求人誌がありますが、このような表現は明らかに若者を募集していることが分かるでしょう。
このような現状とはいえ、20代が持たない経験や実績を30代以降の方が持っていることもありますよね。
そのため、スキルを重視する会社であれば若者が優遇されるとは限りません。
□無期雇用契約における年齢制限について
無期雇用契約とは派遣会社との契約期間のない、実質的に派遣会社の社員として働くスタイルのことです。
もちろん会社は年齢を制限できませんが、会社のホームページや広告では若いモデルが採用されているものばかりです。
「未経験でも可能」と記載されているものは、未経験の若年者の方が30代の経験者よりも優遇されると言えるでしょう。
つまり年齢の若さを重視する場合は将来性を見越して採用するという意味で、中高年にとっては不利です。
ただし能力や経験を重視する会社も数多くあるため、優秀な人は中高年であっても心配いりません。
具体的に中高年者が採用されやすい求人は「専門知識や技術が必要な仕事、社会的な信用を求められる仕事、人脈を活用するような仕事、マネジメントの仕事」などが挙げられます。
若年者が有利と言われることもありますが、上記のように知識や経験が必要な仕事の場合、中高年の方も活躍しやすい可能性があります。
□まとめ
今回は、派遣で働く人の年齢の割合について解説しました。
派遣で働く際は若年者を優遇する会社もありますが、年齢よりもスキルやコミュニケーション力を重視する会社もあります。
そのため中高年の方でも信頼を勝ち取れば、十分に採用される可能性はあります。
派遣で働きたい方は、お気軽にお問い合わせください。