皆さんの中にも、パートやアルバイト、派遣社員や契約社員として有期雇用契約で働いているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
有期雇用契約とは、あらかじめ3カ月や1年などの期限が決められており、契約の更新や派遣先を再度見つけないといけないので将来が安定しているとは、言い難いところがあります。
よって、このようなことから将来に不安を抱えているという方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、無期雇用派遣の働き方についてご紹介していきたいと思います。
□そもそも無期雇用派遣とは?
まず、派遣には、大きく分けて「登録型派遣」と「常用型派遣」呼ばれる雇用形態があります。
登録型派遣とは、事前に派遣会社に登録し、派遣先の企業が変わるたびに派遣元の派遣会社と有期雇用契約を結び、派遣期間が終了すると同時に労働契約も終了してしまうという働き方です。
現在、皆さんの中にも、登録型派遣として働いているという方も多くいらっしゃると思います。
そして、もう一つには常用型派遣といって、今回説明する「無期雇用派遣」や「正社員型派遣」という雇用形態があります。
また、もう一つ確認しておきたいのが「労働契約法」の改正があります。
無期雇用派遣が派遣社員の雇用形態の一つとして注目されたのは、平成25年に改正された労働契約法が大きく関係しています。
労働契約法とは、労働者と使用者の間で結ばれる労働契約についてのルールを定めた法律です。
平成25年に改正された内容を簡単にまとめると、「有期を無期に転換することを求めるルールの制定」「雇止め法理の法定化」「不合理な労働条件の禁止」の3つがあります。
この改正によって、平成25年4月1日から対象となるので、平成30年4月1日から無期労働契約への転換が可能になります。
よって、現在派遣社員の雇用形態の一つとして注目されているのです。
次に、本題の働き方について、どのような変化があるのかご紹介していきたいと思います。
□無期雇用派遣の働き方とは?
派遣の雇用形態の種類についてと雇用派遣の働き方に大きく関係する労働契約について分かっていただけたことだと思います。
では、登録型派遣のような派遣社員から無期雇用派遣社員としての働き方になることで、どのような変化があるのでしょうか?
まず、大きな変化として挙げられるのが、雇用に安定がもたらされるということです。
現在、有期雇用契約であらかじめ期限が決められた中で働いているという中にも、雇用が安定しないために将来に不安を抱えているという方もいらっしゃるでしょう。
しかし、無期雇用では、有期雇用のように契約の更新を行う必要がないため、登録型派遣と比べても雇用が安定していると言えるのです。
さらには、雇用に安定がもたらされるだけでなく、安定した収入も期待できます。
例えば、パートやアルバイト、派遣社員(登録型派遣)のように有期雇用で働いている場合、時間給で給料が支払われることが多いと思いますが、無期雇用派遣社員になることで月きごとに固定で給料がもらえる月給制に変わります。
よって、有期雇用よりも安定した収入が得られることが可能になります。
ここまで説明してきた内容では、正社員になるということと同じではないかと疑問を持った方いらっしゃるのではないでしょうか?
確かに、雇用や収入が安定し、無期雇用になるといえば、正社員をイメージしてしまいますが、正社員になるということではありません。
しかし、非正規従業員を正社員化しているという動きもあるので、これからに注目してみるのも良いでしょう。
□最後に
もし、将来に不安を抱えているという方がいらっしゃいましたら、今回の記事を参考にして無期雇用派遣を選択肢の一つとして考えてみてくださいね。