社会人という言葉の定義を知っていますか。
社会人や派遣社員、フリーターにはそれぞれ言葉の違いだけではなく、言葉が持つ意味に明確な違いが存在します。
それぞれ、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は、派遣社員、社会人、フリーターそれぞれの定義と特徴、違いをくわしく解説します。
目次
□派遣社員の定義とそのメリットとは
*派遣社員とは
派遣社員とは、人材の派遣を主な業務としている会社と雇用契約を結んだ個人を指します。
雇用契約を結んだ個人が、人材を求めている会社に派遣されます。
派遣社員は、実際に派遣された企業との雇用関係はありません。
派遣社員の雇用主は、雇用契約を結んだ人材派遣会社です。
派遣先の会社の社員ではないため、正社員と区別するために派遣社員と呼ばれます。
派遣社員を必要とする会社は、即戦力の人材を求めていることが多いです。
そのため、必要な時に必要な戦力を確保できる派遣は需要が高いです。
*派遣社員のメリットとは
派遣社員として働くメリットは、4つあります。
1つ目が、自分の持つ資格やスキル、経験を最大限活かせる職場で働けることです。
2つ目は、福利厚生が整っていることです。
3つ目は、派遣先での業務が終了した後に、派遣会社側から次の職場をいくつか紹介してもらえることです。
4つ目は、派遣会社が労働条件や金銭面での交渉を引き受けてくれることです。
派遣社員を求める会社は、資格やスキル、経験が豊富な即戦力の人材を必要としていることが多いです。
そのため、自分の資格やスキル、経験を最大限活かせる会社で働けることは大きな魅力です。
加えて、正社員よりも自由度が高いということも魅力です。
派遣社員は、派遣先の会社に最長で3年間の勤務を行えることが法律で保障されています。
3年が経過した後も、次の職場を派遣会社側が紹介してくれるので、職が途切れることはありません。
そのため、安心して派遣社員として働き続けられます。
□派遣社員、社会人、フリーターそれぞれの違いとは
社会人や派遣社員、フリーターにはそれぞれ言葉の違いだけではなく、言葉が持つ意味に明確な違いが存在します。
ここでは、2つの比較対象を選出し、それぞれの違いを紹介します。
*社会人とフリーターの違いとは
社会人とは、家庭や学校の保護や管理から自立している人を指します。
加えて、社会という場で生活する人を指します。
ただし、社会人は、雇用契約を結んだ会社に直接勤務をしている人を指すことが多いです。
正社員、契約社員、派遣社員といった雇用契約を結んでいる人をまとめて社会人と呼ぶことが一般的です。
一方、フリーターとは、現在勤務している会社で、パートやアルバイトといった雇用契約を結んでいる人を指します。
このような雇用形態で勤務することを望む無職の人たちもフリーターに含まれるとされています。
以上、社会人とフリーターについて紹介しました。
この2つの言葉の大きな違いは、どのような雇用契約を結んでいるかにあります。
正社員であるか、パートやアルバイトであるかでそれぞれ呼び方が異なります。
ただし、この2つの言葉には、はっきりとした言葉の定義は存在しません。
*正社員とフリーターの違いとは
つぎに、正社員とフリーターの違いについてくわしく紹介します。
社会人に含まれているとされる正社員とパートやアルバイトのような雇用形態にあるフリーターには、大きく2つの違いがあります。
1つ目は、業務の幅広さの違いです。
正社員は、大きな組織である会社の1人として働きます。
そのため、会社に関係する多くのプロジェクトに携わり、大きな裁量を任されることも多々あります。
加えて、業務で結果を残すと昇進し、新しい業務を任されるというようにさまざまな経験を積めることも魅力です。
正社員が行うべき業務の範囲は、明確には定められていません。
役職や部署によって、行う業務の内容が大きく変わるケースが多いです。
そのため、役職や部署での業務を滞りなく遂行するためには、覚えるべきことが山積みです。
さらに、正社員の場合は、会社という組織への貢献度もチェックされます。
貢献度を高めるために、一般的な業務内容だけでなく社外活動にも参加を求められるケースもあります。
正社員は、社内での業務も多いですが、それに加えて社外活動への参加も求められるため、業務の幅が広いといえます。
一方、フリーターは、業務の範囲がはっきりと決められています。
業務内容に関してはマニュアルが作成されている場合も多く、マニュアル通りの業務を行うだけで良い場合が多いです。
加えて、役職に就くことを要求されたり、部署の変更を求められたりすることはほとんどありません。
そのため、新しい仕事を覚えたり、スキルを要求されたりすることもありません。
業務の範囲内を逸脱した業務については、拒否できるのも魅力です。
2つ目は、課される責任の重さの違いです。
正社員とフリーターでは、業務に対して課される責任の重さも大きく異なります。
正社員の場合、行う業務のすべてが会社の利益に直結することが多いです。
そのため、自分が行うすべての行動に対して、責任が課されます。
昇進や昇格によって会社でのポストが重要になればなるほど、会社に対して自分が持つ責任が増えます。
多くの部下を持つ地位に就くことで、自分の業務に対する責任だけではなく、部下の業務に対する責任を負います。
会社の1人として働く以上、どのような場面であっても多くの責任が課されます。
一方、フリーターの場合、業務の範囲が定められているため、課せられる責任は正社員に比べてきわめて少ないです。
業務の際に犯したミスの責任は、基本的に正社員に課せられます。
そのため、定められた業務を適切に遂行していれば、業務上の過失については責任を負うことはありません。
ただし、定められた業務を適切に遂行しなかった場合や勤務先に著しい損害を直接与えた場合には、責任を取る必要があります。
どのような雇用形態であっても、最低限の責任は課せられるということに注意しましょう。
□派遣で働いた経験は社会経験に含まれるのか
派遣で働いたという経験は、社会経験に含まれるのでしょうか。
結論から述べると、社会経験に含まれます。
社会経験という言葉には社会人やフリーター同様、明確な定義は存在しません。
ただし、社会経験とは、中学、高校、大学、専門学校を卒業したのちに働いた経験のことを指すと一般的にはいわれています。
ここでいう働いた経験に、雇用形態はまったく関係ありません。
パートやアルバイト、正社員、契約社員、派遣社員のいずれかの雇用形態であっても、社会経験を経ていると見なされます。
会社が求人の条件として社会経験を求める場合、特別な資格やスキルを求めているわけではありません。
会社は、社会人としてのマナーを持っているか、社会の厳しさを経験しているかを注視しています。
そのため、社会の中での勤務期間が短いと感じる場合や雇用形態としてパートやアルバイトしか経験したことがない場合には、注意が必要です。
会社に対して、社会人としてのマナーを持ち、社会の厳しさを経験しているというアピールを忘れないようにしましょう。
□まとめ
派遣社員、社会人、フリーターそれぞれの特徴と違いをくわしく解説しました。
当社は、派遣社員として働くことを検討されている方に対して、最大限のサポートをお約束します。
派遣社員についてお困りのことやお悩みがございましたら、遠慮なく当社にお声がけください。