派遣労働をしている方の中で、産休や育休を取りたいという方も多いのではないでしょうか。
やはり出産してすぐは色々大変なことが続いて、仕事のことをあまり考えられないですよね。
そんな産休ですが、無期雇用に転換すると取りやすくなることを知っていましたか?
この記事では、無期雇用で働いている方の産休について紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
□無期雇用とは?
まず無期雇用とは、派遣社員を期限なしで60歳まで雇用するという雇用契約です。
この雇用形態をとるにはいくつかの条件を満たしておく必要があり、
・5年以上同じ企業で働いている
・2回以上契約を更新している
・派遣労働者が無期労働契約を申請している
この3つが揃ったときに有期雇用から無期雇用に契約が更新されます。
無期雇用になると給与や労働条件の変化はあまり期待できませんが、派遣切りにあうリスクを減らせます。
□派遣労働者が産休を取るには
派遣労働者が育休をとるには様々な条件が必要になります。
*派遣会社に1年以上所属している
派遣会社に1年以上いないと、育児休暇を申請することはできません。
それに加えて、月に11日の労働で、週に2日以上働く契約をしていることも条件になります。
*出産してから1年以上働く予定である
派遣会社としては、産休後にすぐ退職するなら、その間の給与はコストが大きいですよね。
復帰後1年以上働くという前提がないと育児休暇を申請することはできません。
□無期雇用の方が産休を取りやすい?
無期雇用になれば、産休や育休を取りやすくなります。
というのも、無期雇用契約を結んでいる労働者は5年以上働いていて、これからも同じ会社で働こうと考えている可能性が高いからです。
派遣会社からすると信頼がありますよね。
有期雇用で働いている時よりも安心して働けるのではないでしょうか。
□派遣会社によっては産休を取りにくくされることも
派遣会社によっては、産休を取りにくい雰囲気にされることもあるので注意が必要です。
法律的には必ず産休を与えなくてはいけないのですが、それを許してくれないこともあるかもしれません。
裁判になれば勝つかもしれませんが、その労力に見合った成果はあまり期待できないので泣き寝入りしてしまう場合もあるようです。
そうならない為にも、派遣会社選びは慎重に行った方が良いかもしれません。
ちなみに、法律で定められているのは、出産予定日前6週間、出産後8週間(これについては医師との合意があれば6週間で職場復帰することは可能)です。
つまり出産日にもよりますが、14週間前後は義務として休まなければならないことになっています。
出産手当、つまり休んでいる間に出るお金に関しては法律で支払い義務はないので、もらえなくても不当性を訴えられないということです。
□産休や育休が取れなかった場合
産休や育休が取れなかった場合には、健康保険から、出産手当金の2/3がもらえます。
企業側からの手当てがある場合は減額されますが、そうでない場合はこのような制度があることを知っておくと良いでしょう。
また、自治体によっても変わるのですが、出産祝いをもらえる場合もあるので、1度確認しても良いかもしれません。
□まとめ
今回は、無期雇用と産休や育休の関係について書きました。
派遣労働者は産休期間を取ることは可能ですが、その期間にお金をもらうことは難しいということがわかりましたね。
諸々の条件についても書きました。
また、有期雇用の労働者よりも無期雇用の労働者の方が産休を取れる可能性が高い理由についてもお話ししました。
これらのお話はこれから出産を控えている派遣労働者の方には大きく関わってくる問題なので、ぜひ覚えておいてください。