「派遣で働く時、本当に残業はしなくてもいいのだろうか」
このような疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか。
派遣社員は残業がないというイメージをお持ちの方は非常に多いですが、本当に派遣社員は残業なく定時に帰れるのでしょうか。
詳しくご紹介します。
□派遣社員は残業なしで働けるのか?
派遣社員は、残業をしなくても良いというイメージをお持ちの方が非常に多いです。
それでは、本当に派遣社員は残業なしで働けるのでしょうか。
確かに、派遣社員は残業が少ない傾向があります.
しかし実際は、派遣社員でも場合によっては残業があります。
残業なしで派遣社員として働きたい場合は、契約をする段階で会社に事前に伝えておく必要があるでしょう。
残業する必要があるかどうかは、労働契約や就業規則の内容によります。
もし、契約に残業をすることが前提として記載されていた場合は、残業を断るのは難しいでしょう。
契約に残業をしないという前提で内容が記載されていた場合は、断れます。
残業なしであることが前提の契約であるにもかかわらず、強制で残業をさせられた場合は契約違反になります。
もし残業はせずに定時で帰りたい場合は、契約を締結する段階で残業はしないとはっきりと記載しておきましょう。
それでも、基本的に残業をしないことが多いでしょう。
□なぜ派遣社員は残業が少ないのか?
それでは、実際に派遣社員の残業の実態について具体的に見ていきましょう。
キャリコネニュースの調査によると、派遣社員として働いている人の53%の人が、残業は一切ないと回答しました。
そして、1週間の平均残業時間が約1時間の人が17%、2時間から3時間の人が12%という結果になりました。
つまり、約50%の派遣社員は残業が一切なく、約80%の人がほぼ残業なしであることがわかりました。
残業がないので、労働基準法に定められている時間を守って働けば、何も問題がないということです。
そのため、派遣社員の1ヶ月の労働時間がちょうど160時間になることが非常に多いです。
派遣社員の中でも、事務系でオフィスワークの仕事は、特に残業が少ない傾向にあるようです。
また、派遣社員は労働契約で労働時間が具体的に数字で定められています。
仮に派遣社員が残業をする場合、派遣会社に残業をする前に申請をして承認を得る必要があります。
事前に派遣会社の承認や許可が必要になる理由は、派遣社員の給料は派遣先の働いている会社ではなく、登録している元の派遣会社が支払っているからです。
派遣社員が残業をした場合、派遣会社が残業代を支払う必要があります。
この場合、派遣社員に支払う金額が増えるだけであまりメリットがありません。
そして、派遣先の会社の勝手な判断で派遣社員に残業をさせた場合、困るのは派遣会社です。
そのため、残業をする前にしっかりと申請をして、派遣会社の許可を得る必要があるのです。
派遣社員の給与の流れを理解していただけたのではないでしょうか。
このような仕組みになっているため、派遣社員は全体的に残業が少ない傾向にあります。
□まとめ
今回は、派遣社員は残業なしでも本当に働けるのかということをテーマに解説してきました。
なんとなく、派遣社員は残業なしというイメージはあったものの、理由がわからず腑に落ちないという方も多かったのではないでしょうか。
派遣の仕事をお考えの方は、今回の記事をぜひ参考にしてみてください。