「有期雇用と無期雇用という言葉を耳にすることがあるが、具体的にどのような違いがあるのかわからない。」
「派遣社員として働き始める前に、有期雇用と無期雇用について知りたい。」
有期雇用と無期雇用について、このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
事前に、雇用形態について詳しく知っておくことで、雇用契約を落ち着いて結べるでしょう。
今回は、有期雇用と無期雇用の違いについて、ご紹介します。
目次
□それぞれの雇用形態
*有期雇用の特徴
労働希望者と企業が、労働期間を定めた上で雇用契約を結びます。
契約社員やパート・アルバイト・非常勤などの名称で雇用されることが多いです。
期間が定められている契約のケースとして、以下のようなものがあります。
・派遣会社から派遣された社員
・定年退職後、再雇用が行われた契約社員
・専門的な知識や技術をもった専門職型の契約社員
・パート・アルバイトとして働く社員
*無期雇用の特徴
契約を結ぶ時に、労働をする期間が決められていません。
期間が定められているケースで挙げた契約社員や派遣社員と呼ばれる方が、無期限で雇用契約を結ぶのが無期雇用です。
あくまでも、契約上で有期と無期が変わるだけです。
期間が決められていないことは、正社員と共通しています。
しかし、無期雇用になることで、正社員になるわけではないので注意が必要です。
□有期雇用と無期雇用の異なるポイント
それぞれの雇用形態に特徴があり、異なる部分があります。
*雇い止めの確率が異なる
有期の雇用時は、契約に期限が切れるたびに契約が終了される恐れがあります。
そのため、年に一回や数回期限が切れる場合は、その都度、契約が更新されるかどうか心配になります。
雇い止めにあった場合は、次に働く企業を探さなければいけません。
しかし、無期雇用の場合、雇い止めされる危険性が低くなります。
*担当できる業務
雇用期間が決まっている場合、同じ職場で長期間働き続けることは少ないでしょう。
そのため、大きな仕事に携わることは難しいかもしれません。
しかし、短期間ごとで様々な企業に勤務することで、幅広いスキルが身につけられるでしょう。
無期雇用では、同じ職場で長期的に働く傾向にあります。
そのため、いろいろな業務を任せてもらえるかもしれません。
しかし長期間働いたとしても、正社員ではないため勤務する部署が変わったり、昇進したりすることは難しいでしょう。
□無期雇用で働くための方法
無期雇用として働くためには、大きく二つの方法があります。
それぞれを詳しくご紹介します。
*無期雇用派遣社員になる
派遣会社の中には、無期雇用の派遣社員を募集している会社もあります。
採用は、エントリー、書類選考、面接という流れで進みます。
選考に合格した方は、派遣会社と期限のない雇用契約を結びます。
そして、派遣先で業務を行うことになります。
*有期雇用から無期雇用に転換する
同じ会社に5年以上勤務し、有限雇用契約が繰り返し更新されてきた場合、無期雇用に転換できます。
この制度は、労働者の雇い止めの不安を解消するために、労働法改正によって整備されました。
雇用者からの申し入れによって、無期雇用へと転換されます。
転換後の雇用形態は、会社によって異なるでしょう。
無期雇用の転換時に、契約内容が見直され給与や待遇が良くなる可能性もあるかもしれません。
□まとめ
今回は、派遣社員における有期雇用と無期雇用の違いについて、ご紹介しました。
有期雇用と無期雇用には、それぞれメリットがあり、どちらが優れているとは一概に言えないでしょう。
自分のライフスタイルに応じて、働き方を考えることが大切です。
今回はご紹介した内容を参考に、自分に合った働き方を見つけてください。