「工場で働いている人の服装はどんなもの?」
工場といっても、食品系、電子系、薬品系といろいろな種類がありますが、それぞれの従業員はどのような服装をしているのでしょうか。
工場で働く前に、ぜひ知っておきたいですよね。
そこで今回は、工場派遣の仕事で着る服装についてご紹介します。
目次
□各工場の服装
*電子部品工場
電子部品を扱う工場では、静電気に気をつける必要があります。
電子機器は精密であるため、静電気によって不具合が生じる可能性があるためです。
そのため、電子部品を扱う工場では、電気を発生させない特殊な加工がされた服を支給されます。
また、汚れがついてもいけないため、防汚加工が施された服を着ます。
*食品工場
食品工場では、衛生管理がもっとも大切です。
不織布と呼ばれる、織られていない布を使った服や、白い作業服を着ます。
また、食品への異物混入を防ぐため、衛生帽子で髪の毛を覆い、口元はマスクやプラスチックのガードをします。
水産系の食品を扱う工場であれば、長靴を指定されることもあります。
衛生管理を徹底するため持ち帰りが許されず、工場で一括して管理してもらえる場合があります。
*製造工場
製造工場では、動きやすさが重視されるので、装飾のない作業服が一般的です。
作業服は、安全性を確保された服でもあります。
服は上下ともに支給されることがほとんどですが、靴は支給されない場合があります。
その時は、動きやすいスニーカーなどを履いていくのが良いでしょう。
*梱包工場
梱包を担当する工場は、作業着が決められていない場合があります。
詰め込み作業が主なので、その他の工場と違って厳重な管理が必要ないためです。
しかし、その場合でもスカートや鎖がついた服といった派手な服は避けて、無難な服装を選ぶのが良いでしょう。
*製薬工場
薬は間違いが起きてはいけませんし、異物混入も必ず避けなければなりません。
そのため、防護服を着ることが多いです。
これは、人が持つ菌を絶対に入れないようにするため、薬品を肌から守るための二つの理由があります。
また、服についた汚れやホコリを入れないためにも、粘着テープの上を歩いたり、空気でホコリを吹き飛ばしたりすることもあります。
□工場の服装で気をつけること
工場内の服装では、気をつけなければならないことがあります。
これらを守らなければ、重大な事故や過失につながるためです。
*決められた着方を徹底する
服装の規則は、細かい点まで必ず守りましょう。
具体的には、裾をズボンに入れると書いてあれば必ず入れ、ボタンは必ず留めるとあれば、面倒に感じても留めなければなりません。
規則を守らないと、身に危険が降りかかる恐れがあります。
過去には、裾を入れていなかったためにその部分が機械に巻き込まれ、事故が起きたといった事例があります。
*アクセサリー類はつけない
ネックレス、ピアス、時計といった身につけるアイテムは、つけないのが鉄則です。
不意に落ちて、そのまま異物混入になったり、それらのアイテムが邪魔になって作業に支障をきたしたりする場合があります。
*爪の長さにも注意
爪は、菌が溜まりやすい部分です。
食品系の工場では、手で作業することもあるので、爪を短くしておきましょう。
たとえ手袋をしても、爪のせいで破けるかもしれません。
□まとめ
工場派遣の仕事の服装についてご紹介しました。
食品工場では衛生を意識した服装、薬品工場では菌を防ぐ服装など、一般的にその工場に適した作業服を支給してもらえます。
工場によっては服が支給されない場合もありますが、その際でも派手な服は避けましょう。
また、工場では服装に関する規則を徹底して守る必要があります。
守らなければ、それが原因で重大な事故につながる恐れがあるためです。