ご就労中の皆さん、働き方改革についてご存知ですか。
お勤めの皆さんの中には、既に働き方改革を実施している会社で働いている方もいらっしゃるでしょう。
時代の流れもありますが、コロナの影響も受けて、現在、多くの会社が働き方改革に取り組んでいます。
働き方改革は、私達の生活にどのような影響を与えるのでしょうか。
□働き方改革とは
昨今、働き方改革という言葉をテレビなどでよく耳にされる方も多いでしょう。
それでは、具体的に働き方改革とは、どのような取り組みで何を目的としているのでしょうか。
まずは、働き方改革の目的とその背景についてご紹介します。
＊働き方改革の目的について
働き方改革の目的は、一億総活躍社会を実現させることです。
一億総活躍社会とは、性別や年齢、さらに障害の有無等に関わらず、家庭や職場や各地域において皆が活躍できる社会のことを指します。
全員参加型の社会とも言えるでしょう。
このように、全ての人が社会活動に携われるようになった社会では、人々は安心して日々の生活を送り、将来の生活の見通しやすくなります。
人々の生活に対する安心や自信が増すことで、より多くの消費活動や投資活動を行われることが期待できるでしょう。
そうなれば日本経済は好転し、国民全体の利益をもたらすでしょう。
＊働き方改革の背景について
それでは、働き方改革が施行されたのには、どのような背景があるのでしょうか。
それは日本社会の高齢化が進み、生産年齢人口の減少するペースが、日本の総人口の減少ペースよりも早いことにありました。
このように、実際に労働を行える人口が減り続けると、若い世代への負担がどんどん増えていってしまいます。
そうすると、日本全体の生産力は下降を続け、国力も低下してしまいます。
こういった事態を好転させるために生み出された政策の一つが、働き方改革なのです。
□働き方改革の具体的な施策について
次に、働き改革の施行に伴って、実際に行われている施策を確認していきましょう。
1つ目は、非正規雇用者と正規雇用者の待遇の差を改善することです。
年々、非正規雇用として働く労働者の数は増加しており、2018年段階では労働者全体の約4割が非正規雇用であることが判明しました。
全体の約4割ということで、かなりの数の非正規雇用者がいると言えるでしょう。
しかし、このような現状を踏まえながらも、政府は非正規雇用者と正規雇用者の待遇には大きな格差があると断定しています。
このような格差を解消するために、非正規雇用の待遇の見直しが様々な業界において行われています。
2つ目の施策は、長時間労働の規制です。
過労死が頻発するなど、長時間労働による弊害は以前より問題視されています。
働き方改革においては、具体的な労働可能時間を数値で公表し、各企業にこれを守らせることを徹底しています。
3つ目の施策は、柔軟に働ける環境の整備です。
テレワークの導入もその1つです。
これによって、育児や介護をしながらでも、就労を続けられるでしょう。
4つ目の施策は、多様性の推進です。
具体的には女性管理職の増加や、外国人労働者の受入などが挙げられます。
異なるバックグラウンドを持った人々への、相互理解がより必要となってくるでしょう。
5つ目の施策は、賃金の引き上げです。
収入が増えれば、消費に回せるお金も増えて経済が上手に循環されます。
最低賃金の増加もその1つでしょう。
□まとめ
今回は、働き方改革についてご紹介しました。
働き方改革は、これからも引き続き推進されます。
働き方改革の目的や背景、さらに具体的に施策を知っておくことで、これからの時代の変化にもついていけるでしょう。
是非、皆さんも働き方改革への理解を深めてみて下さいね。
