「非正規雇用として働いているが、将来どうなるか分からないので不安だ…」
「非正規雇用から無期雇用に転換することってできるのだろうか…」
そんな思いをお持ちではないでしょうか?
今日では、アルバイトやパート、派遣社員や契約社員といった非正規雇用で働いている人が多くいらっしゃいます。
やはり、非正規雇用だと将来が安定しておらず、不安だという思いを持っている方は少なくはないでしょう。
また、非正規雇用で働いている方は、無期雇用の安定性が欲しいと思い、できることなら「非正規雇用」から「無期雇用」に転換したいと考えている方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、「非正規雇用」から「無期雇用」に転換することは可能なのかについて解説していきたいと思います。
目次
□「非正規雇用」から「無期雇用」に転換することは可能なのか?
非正規雇用で働いている方の悩みの一つとして、「いつクビになるのか分からない」ということがあると思います。
やはり「非正規雇用」ということで「無期雇用」と比べても安定性は高いものとは言えないでしょう。
今後、結婚や出産により子供ができるとなると、どうしても安定性というのは求められますよね。
そこで「非正規雇用」から「無期雇用」に転換することは可能なのかという思いをお持ちのからもいらっしゃるのではないでしょうか?
結論から申し上げますと、「非正規雇用」から「無期雇用」に転換することは、可能です。
実は、このような非正規雇用の方が抱える問題の対策として、平成25年に施工された改正労働契約法があります。
改正労働契約法の第18条では、有期雇用契約が1回以上更新されていて、更新された期間が5年を超えていた場合、非正規雇用の方から申し込みによって無期雇用契約に転換することが可能という内容があります。
つまり、一定の条件を満たすと「非正規雇用」から「無期雇用」に転換することは、可能になったのです。
□「非正規雇用」から「無期雇用」に転換する際、何が必要?
「非正規雇用」から「無期雇用」に転換することは可能ということで、どのような条件が必要になるのでしょうか?
前述したように、まずは、非正規雇用の契約更新期間として5年を超えているということが必要になります。
この5年間とは、平成25年から計算されます。
また、「非正規雇用」から「無期雇用」に転換する場合、転換の申し込みが必要になります。
会社によっては、無期雇用への転換を制度化しているという場合もあり、会社側から転換の意志を確認することや個人面談が実施されるということがあります。
一方で、上記のように会社で制度化されていない場合では、個人で転換の申し込みを行わなければなりません。
例えば、「無期雇用への転換をしたいです」と会社側にも仕込んでも、法律的には問題があるということではないのですが、どうしても口頭で伝えると後々トラブルになる可能性も少なからずあるので、「転換申込書」というのを作成することをおすすめします。
□「非正規雇用」から「無期雇用」に転換をするときの注意点って?
「非正規雇用」から「無期雇用」に転換することの大きなメリットとして、将来的な不安が軽減されるということがあるのですが、会社によっては満足のいくものにならない可能性もあります。
非正規雇用から無期雇用に転換すると、給料や休日、福利厚生の待遇が良くなることがあります。
しかし、会社によっては、無期雇用に転換するだけで以前と変わらない給料や休日、福利厚生の待遇で満足のいかないものになるという場合もあります。
よって、どうしても納得がいかないという場合には、「会社側と交渉するか」「転職を考える」ということになるでしょう。
□最後に
今回は、「非正規雇用」から「無期雇用」に転換することは可能なのかについて解説していきました。
もし、現在の働き方に不安を抱えている方は、上記のようなことを是非参考にしてみてくださいね。