派遣社員の待遇について、気になっているという方はいらっしゃいませんか。
派遣社員の待遇に関して、良いイメージを持っていない方もいるかもしれません。
しかし、最近では、働き方改革関連法の改正によって大きな変化期を迎えています。
そこで、今回は派遣社員の待遇の現状について解説します。
□同一賃金同一労働を実施する目的とは?
まず、同一賃金同一労働について解説していきます。
そもそも、同一賃金同一労働とは、どのような目的のために作られたものなのでしょうか。
同一賃金同一労働は、2018年6月に成立した働き方改革関連法の中で改正され、新たに追加された規定です。
厚生労働省の概要では、導入の目的として、「同一企業や団体における正規雇用労働者と非正規雇用労働者の間の待遇差の解消」というものがあげられています。
そのため、改正後は待遇差の解消のために、基本給や賞与など全ての待遇において格差が出ないように規定を定めています。
具体的に見直す必要があった内容は、主に3点です。
・不合理な待遇差を解消するための規定の整備
・労働者に対する大軍に関する説明義務の強化
・行政による事業主への助言・指導等や裁判外紛争解決手続きの規定の整備
□改正案による同一賃金同一労働によって何が変わるのか?
それでは、実際法改正によって派遣社員の働く環境はこれまでとどのように変わるのでしょうか。
まずは、給与面において期待ができます。
給与がこれまでとどう変わっていくのかというところは、多くの方が関心を持っている点だと思います。
基本的に、多くの方がこれまでよりも給与が上がる可能性が高いでしょう。
給与とは、仕事の対価としてのお金のことを指します。
また、交通費が支給される場合が多くなるでしょう。
これまでであれば、交通費が支給されないケースも多くあったため、通勤する際の交通費のことを考えて働く場所を選んでいたという方も多かったでしょう。
これからは、通勤の際の交通費がかからないため、仕事の幅が増えるでしょう。
さらに、評価制度が派遣社員に導入されることになります。
もし仕事で成果をあげれば、給与のアップにもなります。
そのため、派遣社員の仕事のモチベーションが増え、プラスに働くでしょう。
□派遣社員が同一の法定外福利厚生を利用できるメリットとは?
派遣社員が、同じ法定外福利厚生を利用できるようになります。
これには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
主なメリットを4つご紹介します。
1つ目は、法令を遵守することによって社会的評価の低下を防げるということです。
実際、世の中にはしっかりとルールを守らない派遣会社もあります。
その中で、法律に則り待遇差を解消している企業は社会的にも評価されます。
2つ目は、優秀な人材を確保できるということです。
派遣社員は、契約期間が終了すれば他の会社に勤務先を変えられます。
これにより、働く場所としてより良い条件の会社を選べます。
派遣社員でも、正社員同様に福利厚生が利用できるのは、良い条件の1つになるでしょう。
3つ目は、非正規の派遣社員と正規の従業員の間に壁がなくなり、業務がスムーズに進みやすくなるということです。
雇用形態に関係なく同じ待遇であれば、派遣社員の疎外感も無くなります。
心理的な面においても、連携して仕事が進めやすくなるでしょう。
4つ目は、人材を最大限に生かして、業務の効率を上げられるということです。
業務の効率を上げるためには、派遣社員も含めた全員が、働きがいを感じられる職場の労働環境を作ることが大切です。
福利厚生の同一利用が、従業員のモチベーションにもつながり、仕事の効率の向上が期待されます。
□まとめ
今回は、派遣社員の待遇に関して、同一労働同一賃金や福利厚生のことも含めてご紹介しました。
法改正によって、派遣社員の働く環境も良くなっています。
派遣の仕事をお考えの方は、ぜひこの記事の内容を参考に応募をご検討ください。