「派遣に登録する前に、派遣社員はどのくらいの年収なのかを知りたい。」
「派遣先を選ぶ際の条件には、高い収入であることを求めたい。」
このようにお考えの方は多いのではないでしょうか。
近年では正社員と派遣社員の平均年収差が以前より解消されています。
働き方が多様化し、正社員の年収を超える派遣業種も現れました。
また、業務に関する制度が改められ、派遣社員が高収入を目指せる環境が整いつつあります。
今回は「派遣社員の平均年収」と「高収入を目指すポイント」について詳しく解説します。
目次
□派遣ではどれくらい稼げるのか?
求人サイト「はたらいく」の調査では、正社員と派遣社員の平均年収差が以前より小さくなったという結果でした。
労務規定が改正され、正社員と派遣社員の賃金差を解消する取り組みが進んでいるといえます。
*派遣社員の平均年収
・一般派遣の場合:278万円
・特定派遣の場合:367万円
特定派遣は専門性の高い業種に限定される傾向があります。
一方で、一般派遣は幅広い業種に就業可能です。
特定派遣は専門性が高い分、一般派遣より90万円ほど高い平均年収となっています。
*具体的な派遣社員の職種
平均年収200万円~300万円を目指せる職種は以下の通りです。
・接客業
・Web関連
・受付
・建物の清掃員
地域や職種、働く時間帯によって収入は変動しますが、一般派遣の年収は200~300万円ほどです。
一方、プログラミングや外国語講師のように、専門性が高い場合では、年収が300万円以上の職種が数多く存在します。
*年収が高い派遣先の職種
・車体系エンジニア(夜間)
・セールスエンジニアの営業
・プログラマー
・ソフトウェアの開発者
・事業の実施体制の企画、立案
・外資系の派遣社員
以上の職種の平均年収は400万円~500万円です。
このように、専門技術や特別な資格を必要とする職種の場合、派遣業種の中で年収が高い部類に入ります。
□高収入の派遣先を目指すために
前述のように、専門技術や特別な資格を要する場合、平均年収400万円以上の職種が数多くあります。
そのため、専門性の高い職種を目指すことが高収入への鍵といえます。
*専門的なスキルを身につける
それでは、どのようにすれば専門性の高い職種で働けるのでしょうか。
答えは、「自らの専門性を高める」ことです。
2015年の改正労働者派遣法の施行により、派遣労働者へのキャリア形成支援制度が開始しました。
この制度では、派遣会社が雇用する労働者へのキャリアアップ支援を義務づけています。
そのため、専門的な技術や資格を派遣先で働きながら身につけられます。
派遣社員であっても専門スキルがあれば、正社員以上の賃金を稼ぐことも可能です。
*社員登用制度を活用する
社員登用制度とは、アルバイトやパートのような非正規雇用から準・正社員へ雇用形態を変えて就業する制度です。
この制度を活用すれば、希望する環境と労働内容のミスマッチを最小限にできます。
例えば、ITの専門性を高めるために選んだ派遣先が、ITをほとんど必要としない職場環境ではミスマッチが起きますよね。
この場合、社員登用制度を活用すれば、自分の専門性を高められる職場かどうかを試せます。
お試し期間のように捉えて、自分に適した環境を探してみてはいかがでしょうか。
□無期雇用制度の魅力とは?
無期雇用制度とは、派遣会社と無期雇用の契約を結び、依頼された派遣先で働く制度のことです。
これは、先ほど紹介した「キャリア支援制度」と同時期に定められた新たな派遣制度です。
*魅力1:長期的に働ける
2015年以前の労働基準法では、同じ派遣先で派遣社員として働ける期限を3年間と規定していました。
改正後にその3年間の規定が廃止されたため、無期雇用の場合は同じ職場で長期的に働けます。
*魅力2:給与の待遇が良い
無期雇用は雇用期間を定めずに契約を交わしているため、待機中であっても定額の給料を受け取れます。
さらに、無期雇用の場合は、ボーナスが支払われる可能性があります
ボーナスがない登録型派遣と比べると、給与待遇の良さが特徴的です。
*魅力3:専門性を高められる
無期雇用では長期間働けるため、幅広い業務を経験できます。
多くの業務経験を通して、自分のスキルアップにつなげられるかもしれません。
また、キャリア形成支援制度によって、派遣社員の専門性を高める環境や機会が多くなりました。
無期雇用制度で専門性の高い能力を身につけ、市場から必要とされる人材を目指してみてはいかがでしょうか。
□まとめ
今回は「派遣社員の平均年収」と「高収入を目指すポイント」について詳しく解説しました。
派遣社員の平均年収は地域や職種の専門性によって変化します。
また、派遣社員のキャリアアップを支援する制度が改善されたため、自らの専門性は今からでも高められます。
無期雇用制度をご活用し、市場から求められる人材を目指してはいかがでしょうか。
ご不明な点がございましたらお気軽に当社までお問い合わせください。