正社員と派遣社員とは、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
またそれぞれの働き方について整理しておきましょう。
目次
□正社員・派遣社員の定義
*正社員の定義
正社員とは、勤務先の会社や企業と直接的に雇用関係を結び、雇用期間に定めのない契約をした社員のことです。
日本の労働者のうち約6割を占めるとされています。
*派遣社員の定義
派遣社員は人材派遣会社と契約を結び、勤務先の企業や会社と間接的な雇用関係を結んだ社員のことです。
つまり人材派遣会社が雇い主となって仕事の紹介・給料を出す形式になります。
□正社員と派遣社員の違いとは
*仕事内容
正社員は長期的な企業全体を見据えた働きが求められます。
したがって営業や企画立案など、企業の利益を先駆けて考え創る分野での業務が多いです。
それに対して派遣社員は契約期間・内容が限定されているため、正社員と比較すると契約内容を扱う仕事は少なめです。
*給与形態
正社員は月給制であり、派遣社員は時給・日給・月給等様々な給与形態があります。
*キャリア形成
正社員は年齢や職能が上がるにつれて仕事内容や給料が変わります。
派遣社員は必ずしもキャリアとして次の仕事に生かせる業務に就くわけではありません。
□正社員
*メリット
・雇用や給与額が安定している
正社員は雇用期間が定められていないため、定年まで働くこともできます。
また給与額も安定しており、年齢を重ねるにつれ上がっていくことがほとんどです。
・昇格や賞与(ボーナス)や退職金がある
昇格や昇給によって年収が上がり、それらを換算して派遣社員と比較した場合には給与差が大きく表れます。
*デメリット
・移動や転勤
正社員は契約内容にもよりますが、会社が決定した移動・転勤に従う必要があります。
一方で派遣社員は契約条件内で働くため、移動や転勤はまずありません。
・希望の職種に就けるとは限らない
特に大きな会社ではいくつもの事業を展開しているところがほとんどです。
様々な事業・部署がありますが、正社員は必ずしも自身の希望した職種に就けるとは限りません。
・みなし残業
正社員では俗にいう「みなし残業」が暗に存在する恐れがあります。
時給に換算すると非正規社員よりも給料が少ない場合もあると言われています。
□派遣社員
*メリット
・生活スタイルに合わせて勤務できる
自分に合った勤務地や勤務時間、勤務内容の仕事を選択することができるため、自身の生活スタイルを重視した仕事に就くことができます。
また土日休み、寮費無料など派遣社員に独特の職場もあります。
・自分に合った仕事が選べる
派遣社員は自身の興味やこれまでのキャリアと照らし合わせて自分の就きたい仕事を選ぶことができます。
また始めた職が自分に合わなかった場合、期限がくれば辞めることになるので、無理してずっと働き続ける必要がありません。
・様々な給与制度がある
正社員とは違い派遣社員の給与制度は様々です。
例えば日払いなど、今すぐお金がほしい場合には特におすすめの働き方です。
*デメリット
・基本給の昇給が少ない
派遣社員は基本給の昇給があまりありません。
また賞与(ボーナス)も基本的にないため、給与面で正社員と差がある場合が多いです。
・契約終了時には再度勤務先を見つけなければならない
契約には期限があり、任期満了に際しては再度就職活動を行う必要があります。
正社員と比較すると、雇用が不安定です。
□まとめ
両者には仕事の内容や給料体制、契約期間など様々な違いがありました。
正社員は主に安定性や給料の面、派遣社員は給与体制の柔軟さや選択制であるとことがそれぞれの魅力でしたね。
また派遣社員から正社員に登用される制度がある勤務先もあります。
ぜひ積極的に活用されてみてはいかがでしょうか。