「有期雇用と無期雇用で何か変わるのかな?」
皆さんの中には、このように思われている方もいるのではないでしょうか。
2013年4月1日に改正された労働契約法によって、2018年の4月1日から無期雇用契約労働者として、働ける人が出てきました。
有期雇用から無期雇用になったことで、契約以外にも多くのことが変わっています。
それらの違いを知り、自分に合った働き方を知りませんか。
今回は、有期雇用と無期雇用の違いについてご紹介します。
【有期雇用と無期雇用の違い】
有期雇用と無期雇用では異なることの代表例として、次の2つを挙げます。
1つ目は、給料です。
会社によっては、有期雇用の時と同じ時給換算で給料を支払うところもありますが、月給で支払われることもあります。
そのような会社の平均的な月給は20万前後だそうです。
安定した収入が得られるのは嬉しいですよね。
ただ、現状、昇給しにくいです。
無期雇用契約労働者として働く場合、退職するまで1つの職場、部署に居続けることになります。
正社員は、様々な部署や職場を異動することで、能力給として昇給が期待できますが、無期雇用の場合はそれが難しいです。
能力の習熟によって、昇給することもありますが、正社員のそれと比べたら、少ないでしょう。
人によっては、時給換算が行われる有期雇用のほうが稼げる人もいるかもしれませんね。
雇用の安定を取るか、収入を選ぶか。
どちらを重視するか考えておきましょう。
2つ目は、残業です。
有期雇用の時はほとんどなかった残業も、無期雇用契約労働者として働く場合は出てくるそうです。
勿論、残業手当は支給されますが、いきなり勤務時間が変わってしまうのは大変ですよね。
今よりも大変な環境で仕事をしていくことを覚悟しておいたほうがいいかもしれません。
【無期雇用のメリット】
無期雇用契約労働者として働く場合の、一番大きな恩恵は雇用が安定していることでしょう。
有期雇用の際は、契約が終われば、また一から仕事を探さなければなりません。
その心配がほとんどなくなることは、心の負担がなくなるのではないでしょうか。
仕事探しなどに、ストレスを感じている方は、無期雇用という働き方を選んでみてはいかがでしょうか。
【自分に合った働き方を選ぶ】
現状、無期雇用として働いている人も少なく、国や企業の体制がほとんどできていない状況です。
そのため、無期雇用も正社員と比べると見劣りしてしまいます。
現在、無期雇用契約を結んで働いてみたい方は、正社員として働く道を一度、考えてみてはいかがでしょうか。
ただ、正社員として働く事が必ず正しいというわけではありません。
人にはそれぞれに合った働き方があります。
正社員になるのも簡単ではありません。
それに不安を抱かれる場合は、現状を維持するのも良い方法ではないでしょうか。
しかし、そのような職業の選択ができるのにも時間という制約があります。
いつまでも働き方を迷っていては、いつの日には、現状維持しか働く方法がなくなってしまうかもしれませんよ。
自分に合った働き方と将来。
この2つのバランスをとって、理想の仕事を見つけませんか。
今回は、有期雇用と無期雇用の違いについてご説明しました。
現状、無期雇用には大きなメリットがないようにも思えるかもしれません。
しかし、それも少しずつ改善されていくでしょう。
無期雇用に興味を抱かれている人は、国の動きだけでなく、会社の無期雇用に対する体制にも目を向けておきましょう。
有期雇用、無期雇用、正社員など、働き方は多様に存在しています。
どの働き方が一番かは、人によって変わるのです。
他人とあなたは違います。
何を言われようとも、自分に合った働きかを選べるようにしましょう。
