近年の就業形態は多様化してきましたね。
有期雇用と無期雇用、どちらが自分に合った働き方かご存知でしょうか。
この記事では、有期雇用と無期雇用の違いについてお伝えします。
目次
□有期雇用
*有期雇用とは
有期雇用とは企業と労働者が期限を設けて労働契約を結んだ雇用形態のことです。
また派遣社員の9割程が有期雇用の「登録型派遣」として契約を結んでいます。
契約社員、パートタイマ―、アルバイトも有期雇用に当てはまります。
*メリット
・仕事を選ぶことができる
自分の希望の職種や勤務地、その他の勤務条件を決めて仕事を探すことができます。
もちろん希望が通るとは限りませんが、柔軟に仕事の選択ができることは魅力的です。
自分のライフスタイルに合わせた勤務形態が選べ、副業として位置づけることもできます。
・残業がない
有期雇用は時給制がほとんどで、残業がありません。
時間になれば心もとなく帰宅することができます。
*デメリット
・給与面が不安定
有期雇用は一度契約期間が終わると給与が途切れてしまう可能性があります。
また給料は時給制であることが多く、勤務時間によって月々の支給額が変動します。
給与面が不安定であると先が見通せず不安になるかもしれません。
・契約終了後に就活が必要
一度契約が終了すると、また他の就職先を探し始めなければなりません。
必ず希望通りの職に就けるとか限らないため、精神的に不安が残ります。
□無期雇用
*無期雇用とは
無期雇用とは、契約期間の定めない雇用形態のことです。
派遣会社との「無期雇用派遣」「常用型派遣」の契約をした状態は、無期雇用に当てはまります。
*メリット
・給与や待遇が安定している
安定的に収入を得ることができ、途切れる心配がありません。
給料は一般的に月給制で、毎月安定した額の収入が入ることが魅力的です。
また待遇面においても福利厚生等が充実する可能性があります。
・仕事内容が幅広い
長期的に働くため、キャリアアップのための研修や幅広い仕事内容を扱う可能性があります。
有期雇用よりも比較的責任感の必要な仕事が多く、よりやりがいを感じる場合もあるでしょう。
*デメリット
・残業の可能性がある
有期雇用ではなかった残業が発生する可能性があります。
有期雇用の場合よりも会社にコミットするイメージを持っておきましょう。
□無期雇用派遣
*無期雇用派遣とは
無期雇用派遣とは、派遣会社と無期雇用の契約を結び、派遣社員として働く仕組みを指します。
無期雇用派遣は常用型派遣とも言い、派遣社員は勤務先が決定していない場合も派遣会社に雇用されている状態となります。
ちなみに無期雇用派遣は2015年に労働者派遣法が改正されて新たに設計された仕組みです。
*有期から無期へ
「無期転換ルール」をご存知でしょうか。
無期転換ルールは、2013年4月の労働契約改正に伴い新設されました。
無期転換ルールとは、有期労働者契約が更新され、通算5年を越えた際に、労働者の申し込みによって無期労働契約に転換されるルールのことです。
つまり労働者は平成25年(2013年)4月1日以降に開始した有期雇用が通算5年を越えた場合、雇用期限内であれば、有期雇用から無期雇用への申請ができます。
現在有期雇用で、無期雇用に魅力を感じる方はぜひこの制度をご活用ください。
□まとめ
有期雇用と無期雇用の違いは主に給与・待遇面とライフスタイル(仕事の選択)にありました。
どちらの雇用形態が良いかどうかは、人によって変わります。
双方の働き方にメリット・デメリットが存在し、自分の理想の条件に近い働きはどちらか考えてみてください。
また無期雇用に興味のある方は、会社の無期雇用に対する体制や転換に関する法律整備について把握しておきましょう。