パラレルキャリアという言葉を聞いたことはありませんか?
なんとなく、キャリアに関連するような言葉であることは想像できるものの、詳しい意味は知らないという方が多いのではないでしょうか。
中には、副業と同じような意味、というイメージを持っている方もいるかと思います。
実は、パラレルキャリアと副業は大きく異なる概念なのです。
「パラレルキャリアってなに?」
「副業と何が違うの?」
今回の記事は、こうした疑問を持っている方に向けて、パラレルキャリアと副業の違い、パラレルキャリアのメリット・デメリットを解説します。
目次
□パラレルキャリアとは?
パラレルキャリアとは、本業をしながら、余った時間を利用して第二の活動をすることです。
例えば、ボランティア活動や非営利団体への参加、自営業などさまざまな活動を行うことを指します。
パラレルキャリアは、有名な経営学者であるP.F.ドラッガーの著書の中で、初めて提唱された考え方です。
「パラレル」には「平行」という意味があります。
つまり、パラレルキャリアは「平行して、複数の経歴を身に付ける活動」と理解できます。
□副業との違い
パラレルキャリアと副業の一番の違いは「目的」です。
副業とは、一般的に収入の増加を目的として、本業以外の仕事をすることを言います。
対してパラレルキャリアでは、収入の増加は主な目的ではありません。
自分のスキルアップや広い視野を持つことといった、将来への自己投資が一番の目的です。
簡単に言うと、収入以外の面で自分にプラスの影響を与えるために活動を行うことが、パラレルキャリアなのです。
□パラレルキャリアのメリット
*夢を実現できる
例えば、子供にサッカーを教えたくて体育大学に入ったものの、現在は営業の仕事をしている方がいたとします。
そうした方が、パラレルキャリアで地元の子供たちにサッカーの楽しさを伝えるボランティア活動を行うことで、夢の実現ができます。
*人脈が広がる
パラレルキャリアとしての活動をする過程で、本業では関わることのなかった人たちと交流するようになります。
人脈は、勉強することで蓄えられる知識とは異なり、自分から動かなければ手に入れることのできない貴重な資産です。
ビジネスにおいて、人脈がチャンスを広げてくれることもあります。
*自分を見つめなおす機会になる
本業とは違う第二の活動を行う中で、自分の力不足や知識不足を実感し、自分を見つめなおすきっかけになることもあります。
*時間管理能力が高まる
慣れ親しんだ今の業務から離れ、新しい活動を行うことには、かなりの努力と時間が必要です。
ですので、本業とパラレルキャリアを両立させるためには、徹底した自己管理と時間管理をする必要があります。
時間管理能力が高まることで、日々の業務の効率化など、本業におけるプラスの効果も期待されます。
*思考力がつく
本業とは違う活動を行う中で、さまざまな角度から考えることができる思考力が身につくと言われています。
毎日が同じことの繰り返しになってしまいがちな本業では、このような力は身につきにくいのではないでしょうか。
□パラレルキャリアのデメリット
*時間がなくなる
基本的にパラレルキャリアに使う時間は、週末や仕事終わりなど、本来は休んでいた時間です。
そのため、休息や娯楽に使う時間が少なくなります。
*お金がかかる
活動内容によっては、月に数万円という金額がかかる場合もあります。
収入が発生しない活動もあるため、経済的に苦しくなってしまうかもしれません。
*周りの理解が得にくい
パラレルキャリは新しい考え方であるため、周りの人からの理解が得られない場合もあります。
パラレルキャリアが自分に必要なら、周囲の声に惑わされない心の強さが大切です。
□まとめ
パラレルキャリアは、自分の将来のために行う新しい活動です。
パラレルキャリアを行うことには、多くのメリットがありますので一度挑戦してみてはいかがでしょうか。