「女性の働き方が変わってきていると聞いたけど、本当だろうか?」
「昔と今では、どのような働き方に変わったのか知りたい。」
このように、女性の働き方の変化について興味がある方はいらっしゃいませんか?
昔と比べて、今の女性の働き方は、かなりよくなってきています。
そこで今回は「女性の働き方の変化」を解説します。
目次
□少子化が進んでいる現在では、女性が快適に働けるような環境にすることが大切
みなさんは、日本の少子化の現状をご存知でしょうか?
実は、2017年の出生率が1.43になっており、二年連続で低下しているという現状があります。
出生率とは、一人の女性が一生のうちに産む子供の数のことを指します。
出生率が2.07という値を切ってしまうと、人口が減少していくのですが、その値を0.50以上も下回っているのです。
今後はどんどん労働力が減っていくことが予想されます。
そのため、昔と比べて女性の労働力も重要視されるようになってきました。
多くの会社は人手不足に陥っていることが多いので、女性も快適に働ける環境作りが大切だと言えます。
□昔と今ではどのような変化があったの?
最も大きな変化としてあげられるのが、男女雇用機会均等法の施行です。
1986年以前は、男女雇用機会均等法がなかったので、女性は好きな仕事に就くことができませんでした。
昔は女子大学生を雇用する企業は少数派とされ、ほとんどの企業が男子大学生だけを採用していました。
しかし、男女雇用機会均等法が施行された結果、女性もあらゆる企業に自由に就職できるようになったのです。
女性の就職に対する権利が保証されるように法整備が整ったので、女性の社会進出もどんどん進んでいます。
*就業率が大幅にアップした
内閣府が発表している就業率の推移のデータによると、1986年の25歳〜44歳の女性の就業率が57.1%だったのに対し、2016年は72.7%まで大幅に上がっています。
男女雇用機会均等法の施行により、女性の就業率が15%も改善されているのです。
そのため、昔と今ではかなり女性の働き方が変わってきていると言えるでしょう。
*女性の職業に対する意識調査も改善された
男女雇用機会均等法の施行によって、共働きの家庭が増えました。
その結果、女性が職業を持つことに対する意識が社会全体として変化してきました。
意識調査のアンケートで、「子供ができても、ずっと職業を続ける方が良い」と答えた人の割合にも変化がありました。
1992年には26.3%だったのに対し、2016年には55.3%まで上がっています。
女性も職業をしっかりと持つことが、大切だと考えられるようになったと言えるでしょう。
□女性活躍推進法の施行
2016年の4月に、女性が仕事で活躍することを促進するための法律が施行されました。
この法律によって、企業は大きく分けて三つのことを行う義務ができました。
どのような点が変更されたのかを詳しく解説します。
*自社における女性活躍の状況把握と課題の分析をする
まず、企業は女性の採用比率や、男女による勤務年数の差、労働時間、管理職に女性がいるかなどの状況を把握する必要があります。
その結果を元に、どのような課題があるのかを分析します。
*女性の活躍についての行動計画を設定し、公表する
次に、分析した課題を改善する方法を探します。
労働時間に差があるのであれば、「男女の労働時間の差を二時間以内にする」などの具体的な目標を設定して、その目標を公表します。
*労働局に行動計画を設定したことを届け出る
最後に、どのような行動計画を設定したかを届け出ます。
行動計画を立てるためのツールがあるので、心配する必要はありません。
□まとめ
今回は「女性の働き方の変化」を解説しました。
男女雇用機会均等法や、女性活躍推進法の施行により、どんどん女性の社会進出が進んでいることを知って頂けたと思います。
女性も活躍できる企業はたくさんあるので、ぜひしっかりと働ける会社を探してみてください。