昭和から平成になり、女性の社会進出は多いとは言わないまでも、確実に進んでいます。
女性が社会進出するようになり、共働きの家庭が増え、女性の働き方の考え方も変化しています。
多くの会社が働き方改革で多様性を求められるようになったため、子育て中の女性を受け入れる企業も増えてくるでしょう。
これからさらに女性の社会進出が増え、女性がさらに働きやすくなる制度が出てくることが期待されています。
そこで、女性の働き方を今と昔で比較し、変化したことを具体的にご紹介します。
また、今多くの企業や女性から注目を集めている働き方についてご紹介します。
□女性の働き方の変化
EUが国際女性デーを制定したことがきっかけで、日本では1985年女性差別撤廃法案をもとに、男女雇用機会均等法が制定されました。
これにより、女性の社会進出の第一歩が踏み出されました。
この法律が制定される前は、女性は結婚したら寿退社が当たり前、30代以上は定年とされることが多くありました。
しかし、男女雇用機会均等法により定年や解雇の女性だからといった性差別の禁止、人材募集や採用、配属や昇進に関しては、企業が努力しなければならないことが義務化されました。
一方で、簡単に社会の考えは変わりません。
女性の社会進出が進んだといっても5年以上働く女性は少なく、結婚や妊娠を理由に退社する考えが、多くの会社で残っていました。
政府が対策を本格的に始めたのは、1990年代に入ってからのことでした。
合計特殊出生率が最低の1.57を記録し、その後も数字が回復しないことから、育休と呼ばれる育児休業法や短時間勤務を導入し、女性が働きやすい環境にするために力を入れ始めました。
その後何度も改善を重ねた結果、2010年に出産後も出産前の仕事を続ける女性の数が、初めて半数を超えることができました。
この結果から分かるように、2010年にようやく女性の働き方が変わったことが分かり、社会の考え方にも変化がありました。
現在多くの女性が結婚、出産をしても仕事を続けたいと考えていて、専業主婦になるのが当たり前だった時代からの変化を見ることができます。
女性が社長や役員の会社も多く、昇進意欲が高い女性も多くみられます。
また、キャリアウーマンとして働く女性がかっこいいとみられるようにもなり、男性よりも仕事をバリバリ行っている方もいらっしゃいます。
□注目される働き方
女性の社会進出が進んだことにより、働く女性をターゲットにビジネスをする会社や育児を経験のある女性を積極的に受け入れる会社が増えてきています。
女性労働者を集めるために、企業が女性の働きやすい環境を広告するようになったことで、注目される働き方が、いくつか登場しました。
これらをご紹介します。
*在宅勤務
お子さんと多くの時間を一緒に過ごしたい方から人気なのが在宅勤務です。
在宅勤務はパソコンなどを使って、自宅で業務をすることができます。
出社しなければならないこともありますが、会議などはテレビ会議で、パソコンを使って自宅から参加できるため、多くの方がこの働き方を選択しています。
*フレックス
フレックス勤務には時間と場所を自由に設定できる利点があります。
フレックスタイムは、お子さんが学校に行っている間はオフィスに出社し、お子さんが帰ってくる時間には帰宅するといった自由な勤務時間を設定できる制度です。
フレックスワークプレイスは、就業の一部やすべてをオフィスではない場所ですることです。
通勤や移動時間の拘束がないことが注目されています。
□まとめ
女性の働き方の変化と現在注目されている働き方についてご紹介しました。
今後も、女性が働きやすい環境を作る制度が多く出てくることが予想されています。
また、こういった企業は人材育成に力を入れている企業が多いので、成長したい方はこのような企業を選択することをおすすめします。