無期雇用派遣になることで待遇面が有利になる?また正社員との違いについて解説します。
最近注目されている雇用形態の一つに「無期雇用派遣」というものがあります。
有期雇用では、仕事が見つからなくなったり、いつクビにされるか分からないということから無期雇用という働き方を考えている方もいらっしゃると思います。
「無期雇用」ということで、一見正社員と同じではないかと考えてしまいますよね。
しかし、この両者では、待遇面が大きく異なるものになります。
また、通常の派遣社員(登録型派遣)として働いている方に比べると、待遇面は有利になります。
そこで今回は、「無期雇用派遣になることで通常の派遣社員と比べて待遇面が有利になること」と「無期雇用派遣と正社員の違い」について解説していきたいと思います。
□無期雇用派遣で待遇面が有利になる?
まず、前提として通常の派遣社員(登録型派遣)と比べると有利になるということを頭に入れておいてくださいね。
皆さんの中にも、派遣社員として働くなかで、交通費が支給されなかったり、なかなか産休がとれなかったりと、待遇面で不満をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
確かに、登録型派遣のような派遣社員と正社員の待遇面を比べると、大きな違いがあります。
交通費や賞与が支給されなかったり、なかなか産休がとれなかったりすると、働くうえでのモチベーションにも影響してきますよね。
しかし、登録型派遣と比べると無期雇用派遣は、待遇面で有利になります。
また、給与形態も月給制になるということから、次の派遣先が決まっていない場合でも給料をもらうことができ、「次の派遣はどうしよう…」と悩みを抱える必要がなくなります。
無期雇用派遣では、働くうえでのモチベーションに大きく関わる給与面や待遇面で有利になるのです。
無期雇用派遣という働き方は、派遣=不安定というイメージを覆すものになるでしょう。
□無期雇用派遣と正社員の違いって?
前述した内容では、通常の派遣社員(登録型派遣)と無期雇用派遣を比べて、後者の方が給与面や待遇面で有利になるということをお伝えしました。
ここまでをまとめてみると、正社員と変わらないのではないかと考えてしまいますよね。
しかし、正社員と待遇面で変わらないのかというと、そうではありません。
では、待遇面についてどのような差があるのかについて挙げていきます。
*昇給の機会がほとんどない
無期雇用派遣では、昇給の機会はほとんどないと言ってもよいでしょう。
理由としては、昇給を希望する相手が派遣先ではなく、派遣会社になるからです。
派遣会社によっては、職場が転々と変わったり、自分がやりたくないような仕事や条件面が良くない派遣先に行かなければならない場合もあります。
正社員のように同じ職場で一生勤めあげることはできません。
しかし派遣会社の中には、努力が認められたらリーダーを任せられたりと、
実力主義という経営理念の元、昇進制度があるところも少なからずあります。
*雇用が安定しない
雇用が安定しないというのは、あくまで正社員と比べると劣る部分があるということです。
無期雇用派遣とは、通常の派遣社員(登録型派遣)と比べて雇用が安定すると言っても、「派遣社員」であることには変わりありません。
よって、突然クビを切られるという可能性もあるということを頭に入れ、仕事に精進するようにしてくださいね。
□最後に
今回の記事では無期雇用派遣は、通常の派遣社員(登録型派遣)と比べると待遇面は有利になるが、正社員ほどではないということが分かっていただけたことだと思います。
しかし、大手の派遣会社と一般企業を比べると、一般企業にはブラック企業と呼ばれる会社も多く、待遇面が良くないところもたくさんあります。
よって、一概には正社員の方が有利になるとは言えませんが、総合的に見て正社員の方が、有利になる場合が多いということを覚えておいてくださいね。