景気が不安定な現代において、雇用が安定しているというのは大きな魅力です。
その他にも現代では重宝する魅力を有している、製造業に注目されている方は少なくないでしょう。
その中で、就職や転職をするなら、将来性のある業種や企業に就きたいですよね。
今回は、そのような方々に向けて、ゴム製造業の将来性についてお伝えします。
【ゴム製造業の現状】
将来性を見る前に、現状を確認しましょう。
現状を確認しなければ、予想した将来になる前に倒産してしまう可能性があります。
そうなってしまうと、人生設計が破綻してしまいますよね。
それを避けるためにも、現状を確認することは大切なのです。
業界動向SEARCH.COMの調査では、以下のデータが算出されました。
・市場規模:6兆3,232憶円
・労働者数:41,644人
・平均年齢:41.3歳
・平均勤続年数:16.4年
・平均年収:577万円
この中で注目して欲しいのは、「市場規模」と「労働者数」です。
どちらも他の業界と比べて、少し大きい数字が出ています。
日本では自動車産業が盛んなため、それに欠かせないタイヤの需要も高いのでしょう。
他の項目は、標準的です。
ただ、他の業界と比べて、年収は多い方でしょう。
需要があれば生産に従事する時間も長くなるため、自然と多くなるのではないでしょうか。
以上の情報を踏まえて、ゴム製造業の将来性を見ていきましょう。
【ゴム製造業の将来性】
ゴム製造業は将来的に市場規模が徐々に縮小していくと考えられているのです。
それには2つの理由があります。
1つ目は、国内の少子高齢化です。
少子高齢化が進めば、ゴム製造業に限らず、全ての産業における市場が縮小します。
消費者がいないのに、製品を製造してもコストになってしまいますよね。
その上、労働者も減ってしまいます。
IT化が進むとは言え、研究や開発には人が欠かせません。
将来でも活かせる技術があっても継承する人が居なければ、そこで潰えてしまいます。
人が居ないというのは、産業に多大な影響を与えるのです。
これらは製造業に限った話ではないため、これから就職や転職をする人は頭に入れておいてください。
2つ目は、新興国の台頭です。
以前までは、輸出によって海外に製品を販売していましたが、近年、新興国がゴム産業の市場に登場するようになりました。
現地の人からすれば、輸入された製品は国内の製品よりも高いですし、アフターサービスなどの手続きも煩雑なため、国内製品を購入するのでしょう。
それによって、海外市場から撤退する企業が増えてきているのです。
技術力だけで活躍していた時代は徐々に終わりを迎えてきています。
それ以外の工夫をしなければ、海外に限らず、国内市場でも撤退しなければなりません。
このような視点を持って、就職、転職活動を行いましょう。
【将来に期待ができる業種】
先程、ゴム製造業は縮小していく旨をお伝えしましたが、その中でも活躍が期待される業種があります
それは、医療品、介護品です。
少子高齢化は日本経済を縮小させますが、これらの業界はその影響を受けません。
むしろ、成長する可能性もあるでしょう。
これからの日本では、高齢者や介護が必要な人が増えてきます。
その人達と一緒に生活したり、介護に従事したりする人を支えられる製品があれば、大きな注目を集めるでしょう。
また、海外も日本の少子高齢化に注目しているため、国内で人気が高まれば、国外でも自分達の存在を知らせることができます。
自分が知っているゴム製品だけでなく、医療に使われるゴム製品についても調べておいてください。
今回は、ゴム製造業の将来性についてご説明しました。
何事にも長所と短所があります。
ついつい短所にばかり目が行ってしまいますが、長所にも注目してください。
そうすることで、いつまでも働ける職場に出会えますよ。
参考サイト: https://mayonez.jp/topic/558