皆さんは何故、企業が経営理念を設けるのかを考えたことはありますか?
「創業者や社長が大切にしている事を浸透させたいから」
「社員に意識してほしい事だから」
このように思われる人が多いと思います。
確かに、それらも経営理念の役割です。
しかし、経営理念には、もっと多くの役割があります。
その1つとして、「会社の原動力となる事」が挙げられるでしょう。
では、私たちフジアルテでは、どのような経営理念が原動力となっているのでしょうか。
今回は、フジアルテが掲げる経営理念の中から、会社経営の原動力となっている2つの考え方をお伝えします。
【売上を最大に、経費を最小に】
一般的に、売上を伸ばすためには、経費も増えると考えられています。
それを当然のことのように思っている人もいるでしょうが、そうではないのです。
このような考えでは、大きな成長を遂げる事はできません。
売上を限りなく伸ばしていく努力を積み重ねるのは勿論、あらゆる無駄を省き、経費を最小限に抑えることが欠かせません。
つまり、売上げのみ注力して、利益を追い求めていくのではなく、売上を最大にして、経費を最小にしていく取り組みの結果として出てくるものが利益なのです。
そのためには、私たち一人ひとりが少しでも売上を上げようとする日々の努力と、使う経費の内容を細かく把握し、1円でも少なくしようと意識が必須となります。
各部門の取り組みによって、生まれる利益はほんの少しかもしれません。
しかし、会社全体で取り組み、それらが積み重なっていく事で、会社全体として大きな利益になるのです。
売上を最大にして、経費を最小にしていく事は、会社の経営にとって、当たり前のように思われています。
けれども、それを実際できている会社は少ないです。
このことを常に意識し、実践し続けることが経営の基本なのです。
【善悪で判断する】
皆さんの中には、物事を判断する際に損得勘定を用いられる方がいらっしゃるでしょう。
確かに、そうしなければならない時もあります
しかし、物事を判断するときには、善悪を基準に考えることが大切なのです。
一見、当たり前で、簡単な事のように思えますよね。
けれども、常に実行しようとすると、なかなか難しいものです。
例を挙げて考えてみましょう。
電車に乗る場面を想像してください。
とても急いでいるとき、人を押しのけて我先に乗り込もうとしています。
この行為をする人は、自分にとって都合がよいのか悪いのか、損か得かで判断しています。
「そういうことをするのは、急いでいるときだけだよ」
このように思われた方もいらっしゃるでしょう。
しかし、急いでいるときほど、その人の本性が現れます。
つまり、意識していなくても、損得勘定で判断してしまっている時があるのです。
会社経営においても、業界や過去の常識に従った判断をしてしまったり、お客様との関係に悩んだりすることがあります。
その時に、「自分たちにとって都合がよいのかどうか」という基準では、損得勘定による判断になってしまうのでしょう。
善悪で判断するという事は、「人間として何が正しいのか」という基準で判断することなのです。
私たちが判断をする時は、それが難しい判断であればあるほど、善悪での判断が求められます。
損得勘定では、その時はうまくいったように思えても、最終的に後悔するような結末を迎えてしまうでしょう。
小さなことから少しずつ、「この行為は道徳的に正しく、人から支持されることなのか、人の道に外れていないのか」と考えられるようにしていきませんか。
今回は、フジアルテの経営活動を支えている経営理念を2つご紹介しました。
皆さんも自分が気になる会社の原動力となっている経営理念を調べて、その考え方を身に着けられるようにしませんか。