「派遣社員でも雇用保険に加入できる?」
このような疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか。
今回は、雇用保険に加入できる条件について解説します。
ぜひ、参考にしてみてください。
□雇用保険とは
*雇用保険とその区分
そもそも、雇用保険とは何か馴染みがない方もいらっしゃるでしょう。
また、正社員でないと加入できないと思われる方も多いです。
ここでは、雇用保険とは何か、また加入するための条件について解説します。
まず初めに、雇用保険とは労働者が失業したり、育児休暇取得の際に賃金が減少した場合に必要な給付を受け取るためのものです。
そして、労働者の生活や雇用の安定、及び再就職の援助などを目的とした制度です。
また、雇用保険とは企業の労働者が対象者になるため、経営者や個人事業主は参加できません。
次に、雇用保険はどのような人が対象であるかを解説します。
上記でも述べたように、雇用保険の目的の1つ目が、労働者の生活や雇用の安定をはかることです。
そして2つ目が、失業した人に対して再就職の支援や援助を行うことでしょう。
雇用保険はこのように、雇用に関する総合的な機能を兼ね備えた制度です。
雇用保険の中でも、目的や区分に応じて様々な給付金や手当があります。
大きく分けると、以下の4種類あるでしょう。
・求職者給付
・就職促進給付
・教育訓練給付
・雇用継続給付
雇用保険を利用して給付や手当を受け取る際は、ご自身がどの区分のものに当てはまるか確認をしましょう。
*雇用保険に加入するための条件
派遣社員は、雇用保険に加入できるか疑問にお思いでしょう。
雇用保険に加入するためには、一定の条件を満たす必要があります。
反対に、正社員でなくとも一定の条件さえ満たせば、雇用形態を問わず加入することが可能です。
その加入条件とは、1つ目が1週間の労働時間に関することです。
1週間に20時間以上働いている、また1ヶ月で87時間以上働いていることが条件になります。
そのため、派遣社員でもアルバイトでも、雇用保険に加入するためにこの所定時間を達成している必要があるでしょう。
2つ目が、雇用契約期間に関してです。
31日以上の継続した雇用を見込まれることが条件となります。
派遣社員であると、雇用期間が1ヶ月未満の場合もあるでしょう。
そのため、注意が必要です。
□社会保険に加入するメリット
雇用保険に加入できることはわかったけれど、そのメリットわからない方はいらっしゃいませんか。
ここでは、雇用保険を含む社会保険に加入するメリットについて解説します。
まず1つ目のメリットは、将来もらえる年金が増えることです。
国民年金や厚生年金保険のような社会保険に加入することによって、老後により多くの年金が期待できるでしょう。
2つ目は、業務外での怪我や病、または妊娠、出産の際にも手当がもらえることです。
自分に限って、と思っていても日常の中でいつ怪我をしたり、病にかかってしまったりするかわかりません。
また、妊娠や出産等で出費が重なる際にも、給付や手当を受け取れることは安心材料にもなるでしょう。
3つ目は、保険料の一部を企業が負担してくれることです。
国民健康保険の場合、保険料は全てご自身の負担になります。
その一方で、社会保険の場合は、健康保険と厚生年金の保険料は企業とご自身で折半になっています。
そのため、社会保険に加入することで、保険の支払額を抑えることができるでしょう。
□まとめ
今回は、雇用保険について、また加入するための条件を解説しました。
派遣社員でも、条件を満たせば雇用保険に加入できることがわかっていただけたかでしょうか。
社会保険に加入することのメリットもあわせて紹介したので、ぜひ参考にしてみてください。