「派遣社員の給料は安定してなさそう。」
「派遣社員は正社員よりも安い給料で働かされそう。」
給料に関して、派遣社員は正社員と比べて扱いが良くないという印象を持つ方は多いでしょう。
しかし、一般に思われているほど派遣の給料状況は悪いものではありません。
むしろ、派遣社員の方が正社員よりも稼げるなんてこともあります。
派遣の給料についてあまり知らないことが、上記のような印象を持つ方が多い原因であると考えられます。
そこで今回は、あまり知られていない派遣の給料について解説します。
□派遣の給料
そもそも派遣社員と正社員の違いは、就労先との雇用形態にあります。
正社員は就労先との直接雇用であるのに対し、派遣社員は契約会社との契約です。
つまり派遣社員の場合、派遣会社から給料が支払われます。
給料の支払い元が就労先か契約会社かという違いが、派遣社員が正社員と比べて給料が良くないという印象を持つ方が多い原因でしょう。
しかし、この認識は誤りで、実は派遣社員と正社員の給料にはほとんど差はありません。
求人サイト「はたらいく」の調査では、正社員の平均年収は約252万円であるのに対し、派遣社員の平均年収は約246万円の結果になっています。
平均年収に、ほとんど差が無いことが分かります。
これは労務規定が厳しくなったことで、雇用形態の差による賃金の差を無くす傾向になっていることによるでしょう。
さらに、派遣社員は正社員と同等あるいはそれ以上の給料をもらえる可能性があります。
その理由を以下に三点示します。
*ごまかされない
正社員の場合、上司からの無言の圧力によるサービス残業や退職金や賞与など名称を変えて扱うことによる給与の未払いが発生することがしばしばあります。
しかし、派遣社員の場合それらの給与未払いの心配が無く、労働に対して適切な給与を受け取れるでしょう。
したがって、派遣社員は正社員より安定して高い給料を得られます。
*専門性
人口減少や有効求人倍率の上昇などを理由に、専門知識を持った人材の確保が難しくなっています。
そのため、専門知識を持った派遣社員は優遇される傾向にあります。
派遣社員は、就労先を選ぶ時、自分の専門性を活かした仕事を選択して就くことで高い給料を得られます。
*給料を上げやすい
正社員の場合、今後の関係を考えると給料に関してなかなか何度も交渉できないでしょう。
しかし、派遣社員の場合後腐れなく交渉を持ちかけられます。
さらに、給料を払うのは契約会社であるため、直接就労先に交渉するのではなく、契約会社を介した交渉ができます。
給料に関する交渉がしやすい環境であるため、給料を上げやすい環境とも言えます。
□無期雇用派遣
派遣の給料は低くなく安定していると述べましたが、その中でも給料が安定しているものに無期雇用派遣があります。
無期雇用派遣とは、派遣会社と就労期間を設定しないまま雇用契約を結ぶ派遣の形態です。
無期雇用派遣では、就労先の決まっていない待機期間でも給料をもらえます。
また、給料が月給制になるため、通常の派遣では受けられないボーナスや有給休暇といった特典を受けられます。
昇給賞与があることも特徴の一つです。
さらに、通常の派遣社員は同じ職場での勤務は三年間までと定められていますが、無期雇用派遣ではその制限はありません。
また、長期の勤務が見込めるため、勤務先での福利厚生の利用が容易になります。
つまり、無期雇用派遣では派遣社員でありながら安定した収入と安定した就労環境を実現できます。
□まとめ
以上、派遣の給料について解説しました。
今回の記事を参考に、派遣で働くことを検討してみてください。
また、当社にはこれらに詳しいスタッフが多数在籍しております。
何か気になることがあれば、ぜひお問い合わせください。