「実力主義」と聞いて、殺伐とした厳しい競争社会をイメージする人もいらっしゃると思います。
しかし、本当に「実力主義」とは殺伐としたものなのでしょうか。
今回の記事では、正しく「実力主義」を理解していただくために当社の経営理念をご紹介します。
目次
□実力主義とは
実力主義とは、年齢や性別、学歴に関係なくその人の実力を評価する主義のことです。
そして実力とは、仕事における成果や成績のことです。
つまり、仕事において成果を出せるかどうかで評価が変動する考え方です。
また実力主義とは逆の言葉には、「年功序列」や「学歴主義」が当てはまるでしょう。
□実力主義の背景
日本の多くの会社で実力主義が導入されたのは、1990年代以降です。
日本では長い間、年功序列という考え方がありました。
年功序列とは、会社への勤続年数や年齢を重視し評価することです。
年齢が高ければ高い人ほど賃金が高く、上のポストをもらえるのです。
確かに会社に長く努めている人は、視座が高く、スキルやノウハウもあるイメージがありますよね。
しかし、若い人の中でも優秀で、先輩と同様に視座を持つ人がいるのも事実です。
では実力主義は何を起点に導入されたのでしょうか。
その答えは、1991年から1993年にかけてのバブル崩壊です。
バブル崩壊により、企業は人件費の削減に取り組む状況に陥りました。
当時は社員が大量にリストラに遭うほど、日本経済は後退していたのです。
年功序列の場合、勤続年数が高い人の人件費は企業のコストになります。
つまり、人件費の削減に年功序列は割に合わなかったのです。
したがって1990年代より実力主義が多くの会社で導入されるようになりました。
□実力主義のメリット
現代に生きる私たちは実力主義を受け入れなければいけません。
実力主義を受け入れるためには、実力主義のメリットを知ることが必要ですよね。
では、実力主義のメリットとは具体的にどのようなものがあるのでしょう。
*優秀な人材が集められる
実力主義は、その分野に向いている人を集めるのに適しています。
つまり実力主義を用いれば優秀な人材の確保につながるのです。
*若手にもチャンスがある
年功序列では、成功の土俵に立つためには長い時間が必要でした。
実力主義の下では、若いからと言ってチャンスを逃したり昇進が遅れたりすることがありません。
きちんと仕事ができる人を平等に評価してくれるのが実力主義です。
*仕事へのモチベーションにつながる
実力主義は、仕事で成果を出せば出すほど社内で認められます。
つまり頑張れば頑張るほど信頼を得られ、給料もアップするのです。
したがって、仕事を遂行するうえでの強力な動機付けになり得ます。
□「実力主義に徹する」当社の経営理念
当社では「実力主義」を経営理念に掲げています。
つまり当社では年齢や経歴に関係なく、真の意味で実力を持つ人の登用を是としています。
また当社の考える真の実力とは、周りから信頼され尊敬される人望と、職務遂行能力がバランスよく秀でていることです。
そのような真の実力を持つ人が評価され、組織のリーダーとなるために実力主義は重要です。
当社の目的でもある従業員全体の幸せに導くため、力を存分に発揮できる環境や気概を大切にした経営を行っています。
実力主義を通じ、各々が真の実力を身に着けることを意識すれば、会社は大きく発展します。
そして、会社の発展は従業員全体の幸せの実現につながると信じています。
□まとめ
当社の経営理念と絡め、「実力主義」についてお伝えしました。
実力主義には、働くうえで私たちにもたくさんのメリットがありましたね。
実力主義に冷淡なイメージを持っていた方は、平等なイメージへと認識がシフトしたのではないでしょうか。