「新しい勤務先はどれくらい休みがもらえるの?」
「何曜日が休みになるのだろう」
働くうえで休みの日があるか・いつかは、とても気になる要素ですよね。
求人広告の休み表記の欄をしっかりチェックする方も多いでしょう。
しかし「週休二日」と「完全週休二日」では意味が違うことをご存知ですか。
この記事では両者の意味とその違いに関してお伝えします。
目次
□そもそも週休制とは
週休制とは、雇用者が勤務者に月曜日から日曜日の1週間のうち1日以上の休みを与える制度のことです。
法律では原則的にこの週休制の導入を義務付けています。
また、どの曜日を休みにするかは雇用者の自由とされています。
□「週休二日」の意味
では、「週休二日」とはどういった意味なのでしょうか。
週休二日とは、必ず月に1度以上、週二日の休みがあることを指しています。
つまり、週1回の休みしかない週もあるということです。
例えば第一週目は週二日の休みがもらえましたが、他の週は全て週一日の休みしかない場合も「週休二日」と表示されます。
「週二日休みがほしい!」という方は特に意味を間違えないようにしてください。
□「完全週休二日」の意味
「完全週休二日」とは、毎週に週二日の休みがあるということです。
したがって、週休二日よりも休みの数は多いです。
しかし、必ず土日が休みになるわけではありません。
なぜなら、どの曜日が休みになるかは雇用者が自由に決められることだからです。
平日のうち二日が休み、という可能性もあることを認識しておきましょう。
もしも土日が休みである仕事を探したい場合、「週休二日制(土日休み)」と記載されているかを確認してくださいね。
□「週休二日」と「完全週休二日」の労働時間
では、「週休二日」と「完全週休二日」では1日の労働時間に差はあるのでしょうか。
まずは労働基準法の主な内容について簡潔に知っておきましょう。
*労働基準法
・労働時間は1日に原則8時間以内
・週に原則40時間を越えて働かせてはいけない。
「週休二日」を採用している会社では、週に6日働く週もあるということです。
ここで労働基準法より、週の労働時間は原則40時間を越えてはいけないため、一日の労働時間は8時間より短くなります。
40(時間)÷6(日)=6.66…(時間)
したがって「週休二日」は「完全週休二日」の場合よりも1日の労働時間が短くなる可能性があります。
ただし週休二日でも残業を行う契約がある場合、一日の労働時間が長くなりますので注意してください。
□国民の祝日について
では国民の祝日は休みとして換算されるのでしょうか。
労働基準法は、国民の祝日に仕事を休まなければいけないと、定めてはいません。
しかし多くの企業は完全週休二日でも祝日を休みにしています。
そのため休みの規定については、勤務先に細かく質問すると良いでしょう。
国民の祝日は年間では10日以上あり、事前にしっかり確認しておくべきです。
□週休二日を導入している企業の割合
厚生労働省が出している平成29年の「就労条件総合調査」の結果は以下の通りです。
*「完全週休二日より休日日数が実質的に少ない制度」は全体の40.3%
*「完全週休二日制」は全体の46.9%
*「完全週休二日より休日日数が実質的に多い制度」は全体の6.0%
*「週休一日制又は週休一日半制」は全体の6.8%
以上の結果より「週休二日」を導入している企業の割合は約4割だということです。
しかし「週休二日」か「完全週休二日」かは産業の種類によっても大きく変わるので注意してください。
□まとめ
簡潔に言えば、「週休二日」は月に1度以上週二で休め、「完全週休二日」は毎週二日休めるということです。
自分のライフスタイルを考えるうえで休みは重要な要素です。
就業前にしっかり確認し、納得してから働きましょう。